今週のお題「マイ流行語」
今年の流行語大賞は岡田監督の『アレ』に決まったそうだ。
うん。
年々、流行語大賞への関心は薄くなり続け、今ではもうボジョレーヌーボー解禁のニュースくらい興味を失ってしまっていた。
そもそも聞いたこともないような言葉が並んでいたりするので、関心を持てと言う方が難しい話だ。
その点、『マイ流行語』となると話は別だ。
確実に今年ブレイクした言葉が存在する。
それこそが
『限界?気のせいだよ!!』
である。
僕の大好きな競輪選手である佐藤慎太郎選手のキャッチフレーズだ。
47歳にして競輪界のトップオブトップ、S級S班に在籍する生きたレジェンドである。
とっくに引退していてもおかしくない年齢でありながら、2000人以上いるプロ選手のなかの上位9人に4年連続で選出されている。
その選手の言う「限界?気のせいだよ!」という言葉には重みがある。
自分を奮い立たせる言葉として、僕は今年だけで800回くらい心の中で唱えている。
Tシャツまで買って日々自分を勇気づけている。
だが、ふと考える。
この言葉は自分に向けて言うならば、大きな力を持って奮い立たせてくれるかもしれない。
しかし、これを誰かに向けたとするとどうだろう。
「すみません、この仕事ちょっと今日中には終わらないかもしれません。時間とか仕事量的にも今日はこの辺が限界かもしれません・・・」
「限界?気のせいだよ」
うん。
「すみません。昨夜から熱が出ていて、今朝計ったら39℃あったので・・・」
「限界?気のせいだよ」
うん。
大パワハラじゃない?
誰かに向けて言った途端に大パワハラじゃない?
そう。この手の言葉は誰に言うかで変わってくるんだ。
現在ニュースで報道されまくってる日大アメフト部。
部員による大麻使用での逮捕から、廃部をめぐってのドタバタは収拾がつきそうにないほど泥沼化している。
しかし、この日大アメフト部を有名にしたのは5年前の悪質タックル事件である。
そして、その際に選手に指示を出した内田監督が言ったとされる
「やらなきゃ意味ないよ」
この言葉も僕は、自分に言い聞かせる言葉として重宝してる。
この言葉も、自分に言い聞かせる分にはいいが誰かに言うと、よくない気もする。
気もするっていうか、この言葉があのタックルに繋がったって考えると、いいわけはない。
だから僕は人には言わない。
自分に向けて言い続ける。
朝から結構熱っぽい。
インフルでもコロナでもおかしくないくらいには周りで流行っている。
頭が痛く、集中力もない。
「限界?気のせいだよ」
そうだ。気のせいだ。まだまだ僕はやれる。
だが、同時にこんな声も聞こえてくる。
「(病院)行かなきゃ意味ないよ」
ということで病院行ってきます。
みなさんもお気をつけて。