冬が本格化してきた。衣替えをしてエアコンを掃除して準備万端。
とはいかない。
高知県で最も寒い部屋と言われる(自称)この部屋では、それだけじゃ戦えない。
冬を越すには『ストーブ』の存在が必須となる。
僕は結構レトロな石油ストーブを使っている。
今シーズンもちゃんと使えるかチェックしなければ。
3月以来使っていないストーブのメンテナンスのために、このストーブを購入したお店を訪れた。
このお店はマジでヤバいので、刺さる人には激刺さりすること間違いない。
高知県須崎市にひっそりとあるこの店は、看板もないしSNSやHPの類も一切ない。
事前に連絡をして開けてもらわなければならない。
見つけるハードルは激高である。
数年前の冬キャンプの際に、隣のテントの方がめちゃめちゃかっこいいストーブを使ってるのを見て、声をかけた。
そのときにこのお店を紹介してもらった。
非常に運がよかったと思っている。
前置きが長くなったが、さっそく入店してみよう。
年代物のストーブが所狭しと並び、誰もがそのかっこよさに息をのむだろう。
今日はメンテナンスなので買う予定はないのだが、ついつい見入ってしまう。
このアラジンとかかっこよすぎだろ。
年代物のストーブが、嘘のように素晴らしい状態で並んでいる。
僕が数々のかっこよいストーブに目を奪われている間に、店主がメンテナンスをしてくれる。
僕の使っているストーブは、ガラスに映る炎が虹色に輝く『レインボウストーブ』だ。
1985年に作られた38年選手である。
しかしながら、使用に関しては全く問題ない。
今もバリバリに美しいレインボーを見せてくれる。
店主の方が言うには、ストーブに限った話ではなく、昔の製品は原材料もいいものが使われているという。
現代のようにコストカットがうるさく言われていない時代の製品は、塗料の使い方ひとつとっても、今よりもずっとしっかり塗られているらしい。
また、電子制御の装置なども搭載しておらず、つくりもシンプルなため修理も簡単なのだそう。
まぁなんだ。
ストーブは古ければ古いほどいいってことだ(そんなこと言ってない)
かっこいいストーブが部屋に一つあれば、体だけでなく心もぽかぽかになってくる。
見ているだけで満たされてくる。
暖かいだけでなく、その炎のゆらめきはどんな電飾にも出せない魅力的な光を放つ。
古き良きmade in Japanストーブの佇まい。
家に1台どうですか?
どうですか?
欲しくなってきませんか?
え?もうすでに持っている?
なるほど。
安心してください。
僕も持ってるけどもう1台買ってしまったから。
さすがに狭い部屋に2台は多いので、2台必要なくらい広い家に引っ越しすることを決めました。
部屋に合ったストーブを探すのではない。
ストーブに部屋を合わせていくスタイル。
うん。
やっちゃったなぁ。