かつやの今回の期間限定商品が9月15日(金)から発売となった。
普段、肉肉しい姿しか見せないかつやが、海鮮もやれますと言わんばかりに海鮮オンリー商品を出してきた。
僕はすぐに昨年のことを思い出していた。
あーあったな。
昨年は10月に出されていたので1か月早いがほぼ同じだ。
違いは、今年の海鮮フライにはイカフライが追加されている。
そしてその分少し値上がりし、759円(税込)から979円(税込)と220円の価格アップだ。
おそらくイカフライだけのせいではない。
この1年間での物価上昇の影響は間違いなくあるだろう。
時の流れを感じずにはいられない。
まぁいいか。
とりあえず食べないと。
店内は多くの人で、持ち帰りを待つ客も溢れるほどの忙しい時間に来てしまった。
少し待ってカウンターに腰かける。
シンプルに『海鮮フライ定食』を頼んだ。今回はご飯の大盛りもなし。
注文し終えると、隣に一人の男性が腰かけてきた。
メニューをひとしきり見て、前を向く。
店員は気付いていない。
そもそもお茶すら持って来ていない。
完全に男性の姿を認識していない。
男性も特に呼びかけたりしない。
「そっちが気付くまでこっちも呼ばねえよ」と言わんばかりのムスッとした表情で腕組みし始めた。
気持ちは分からんでもないな。
まぁ僕はすぐ呼ぶけど。
そうこうしてるうちに僕の注文した海鮮フライ定食が届いた。
ん?
あれ?
ちょっと違和感がある。
揚げ物すべてが茶色すぎて分かりにくいが、アップの写真を見てほしい。
お分かりいただけただろうか。
今回の『海鮮フライ定食』の中身は、牡蠣フライ2個、イカフライ1個、そしてエビフライ2本である。
僕に届いたものはどう見ても1本しかない。
どうしよう。
これはどうしよう。
なんとなく隣の腕組みしてる男性をチラッと見る。
さっきと全く同じ体勢でカウンターの奥を睨んでいる。
僕は心の中で訴える。
「僕の海鮮定食エビフライが1本少ないんです。僕が食べたわけでなく、最初から1本しかないんです。どうかいざという時のために証言者になってください(?)」
そんな僕の想いが通じたのか、男性はチラッと僕の方を見た。
「分かるよ」
そう言ってもらえてる気がした。
その男性の視線を確認して、僕は勇気を出して店員を呼んだ。
「すみません、『海鮮フライ定食』のエビフライは2本なんですよね?」
店員はよく分からないという顔で、「あぁ、はい。」と答える。
僕は優しく、「あの~1本しかない気がするんですけど・・・」
と店員に確認をしてもらう。
若い男性の店員は、「・・・あっ、はい。」
と言って奥に戻っていこうとする。
その際に、僕の隣の男性の存在に気付き、明らかにハッとした表情を見せた。
その表情には「え?いつ来てたん?」という焦りが現れている。
男性はまんじりともせず腕組のまま前を向いている。
若い店員は走って厨房に戻り、他の店員と何やら話している。
2人の年配の女性の店員がこちらをチラチラ見ながらコソコソと話し、その内の一人が僕のところに大股で近づいてきた。
そして僕のフライ定食の皿を見て一言。
「あぁ、ちゃんと牡蠣フライ2個あるじゃないですか」
そう言って戻っていこうとする。
慌てて、僕は
「いえ、海老フライが1本しかないんです。」
するとその女性は
「あぁ・・・」
とだけ言いのこして厨房に行き、4秒くらいで別の皿にエビフライを1本のせてやってきた。
「はい。海老フライです。」
いやいや、違うやん。
僕が追加で注文したみたいになってるやん。
めちゃめちゃ食いしん坊みたいやん。
違うのに(違わない)。
「別に普段なら1本しかなくても多分何も言わずにそのまま食べるんです!でもブログに書きたいからちゃんと2本乗った状態の写真が撮りたいだけなんです・・・」
そんな僕の心の声が店内の他のお客さんに届きますように。
ともあれ、ようやく僕の海鮮フライ定食は全て揃ったのである。
気を取り直して食べてみる。
とにかく衣がザックザクである。ものすごいザクザク食感がこの定食の売りである。
そしてタルタルソースが美味しい。
かつやのタルタルはとてもレベルが高いのだ。
以上である。
うん。
正直に、この海鮮フライ定食の良い所はそのくらいしか見つけられませんでした。
僕は衣は細かめのほうが好みというのもあるけど、牡蠣フライはCoCo壱の圧勝だと感じました。
海老フライより昨年のメニューにあった海老カツのほうがダントツで美味しいです。
イカフライはまぁ。普通です。
衣のザクザク感を美味しいタルタルで食べてるって感じかな。
やっぱりかつやは肉なんだなということを再認識した。
さて、この僕の評価だが、かつや大好きの僕にしては辛口である。
これは、
エビフライが1本足りなかったということと、その後の対応が影響してないだろうか。
僕が食べ終わろうかという時に、ようやくお茶を持ってこられて注文を聞かれた隣の男性の不遇を見ていたことが影響してないだろうか。
いつものような気持ちのいい接客を受けていたらもう少し褒めるところを見つけれたんじゃないかとも考えられる。
飲食店の評価とは、とても難しいのである。
食べログなどを見ていても、料理の味と関係ない所で文句を言い、星1つにしているレビューを見ることは多々ある。
なんて愚かな評価の仕方か、といつも思っていた。
だが、今日は少しその気持ちが分かる。
これじゃダメ。
しっかりと客観的に純粋に味で評価しよう。
今回の期間限定商品である『秋の海鮮フライ定食』は60万食限定商品だ。
気を抜けば食べ損ねてしまう。
そのうえで言います。
多分パスでいいです(小声)
この期間は、カツ丼もしくは僕が密かに一番美味しいと思ってるタルタルチキンカツ定食を食べましょう。