先日出張で京都を訪れた。
数年前に出張で言った以来である。
後輩が言った際に猛烈に嫉妬した京都に僕も行けたってわけさ。
これまでに何度も行っているが、京都ってのは不思議な街だ。
高校の時の修学旅行、弟のインターハイの応援、友人の家に遊びに行ったとき、海外の旅から帰ってきてそのまま遊びに行ったとき、琵琶湖に自転車で行ったとき・・・
色んな思い出があるが、どれもがごちゃ混ぜになっており、どの思い出がどのときかあんまり覚えていない。
印象的なようでそうでもない。
それでも京都は心が躍る気がする。
1日目の仕事を終えて夜の街へ繰り出した。
先斗町を歩く。
外国に来たのかなと錯覚するほど、歩いているのはインバウンドの方ばかり。
お店に表示されている言語も外国語表記ばかり。
確かに言われてみれば、この街は外国人にとって「こうあってほしい」が詰まった日本ぽい街並みである。
そら行きたくなるよな。
僕はそんなことを思いながら、インバウンド需要に応えまくってる京都を歩いた。
高ぇよ。
物価までインバウンド仕様かい。
担々麺4800円は和牛乗ってたって許される値段ではない。
それでもそのお店には多くの方で賑わっていた。
日本経済はここ何十年で大きく後れを取っていることを実感させられる。
けっ、京都まできてラーメン食ってんじゃねぇ。もっとこう湯葉とか、なんか湯葉とか食べろよな。
そんなやさぐれた気持ちになりながら飲み屋に入る。
2時間ほど飲んで食べて気持ちも上がってきた。
外に出ると、魅力的なお店も多い。
明日も早いが軽くもう一軒行ってみようかと考えて入ったお店はこんな感じだ。
ラーメンやないか。
さっきまでのやさぐれた僕はもういない。
京都はラーメンの町なんだよ。
湯葉とかしゃらくせぇわ。
京都ではおなじみの背油の効いた醤油ラーメンはとても美味しかった。
京都に来たからには京都のラーメン食べなきゃね。
さらに勢いづいた僕は、
京都に1ミリも関係のない長浜ラーメン食べてた。
ぐうの音も出ない程美味しかった。
信じられない程の満腹感とともに京都の夜は更けていった。
そして翌日。
午前中の仕事を終えて、高知に戻る前に昼飯でも食べてから帰るかという話に。
場所は京都駅。
同僚から
「京都拉麺小路ってのがありますよ。色んなラーメン屋が集まってるみたいです!ここで昼にしませんか?」
僕は内心、「いや昨日ラーメン2杯食べてんねん。なんで京都まで来て2日連続でラーメンやねん。もっとこう湯葉とかあるだろ!」
と思ったが大人しくラーメンを食べに行った。
気が付いたら2杯食べてた。
行列に並んでつけ麺を食べた後に、違う店に並んで博多ラーメンを食べてた。
京都ってのはラーメンの街なんだと再認識した次第であります。
ちなみに、京都に住む友人から
「京都来てたんやろ?どうやった?」
と聞かれ、ラーメン4杯食べたけど美味しかったと答えた。
友人からラインは一言だけ。
「京都はラーメン4杯食べる街やないのよ」
おわり