ずっと思っていた。
このメニューが発表されてからずっと。
今回のかつやの期間限定メニュー『秋の海鮮フライ定食』について。
「弱くね?」
かつやの期間限定にしては弱くね?
カキフライ2個、海老フライ2本と豚汁(小)・ご飯。
弱い
普通の定食じゃないか。
何を血迷ってるんだ。
そんな普通の定食出してどうする?
だいいち『カツ』がないじゃないか。
いつだってカツだけは忘れなかったじゃないか。
カツそば出してた時の攻めの姿勢を忘れるなよ。
いつから新商品の企画会議に人間が紛れ込んだんだ。
昔はゴリラだけで会議していたはずなのに。
かつやが本来歩むべき道はそこじゃないはずなんだ。
こうなったら僕が正してあげなければ。
いつものかつやにいき、メニューを見る。
『秋の海鮮フライ定食』の真の力を発揮するための最善のオーダーをした。
かつや、よく見とけ。
忘れてしまったのなら思い出させてやる。
お前の真の姿を。
踏み外してしまったのなら正しい道へ導いてやる。
お前が踏み外してしまった、真の「かつや道」へ。
お前の進む道はこれだ!
秋の海鮮フライを単品、ソースカツ丼と豚汁(小)
簡単に言うと、定食のご飯をソースカツ丼に変換。
本来なら、こうでなければならないはずなんだ。
かつやならここまでやれる力があるはず。
もっと言うとこうだ。
ハイパー揚げ物全部乗せカツ丼
これこそがかつやの本来の姿なはず。
この茶色さこそ、かつや。
カキフライは大ぶりでもちろん美味しい。
エビフライはいつも通り。
タルタルソースもたっぷりだ。
サックサクの衣が後半じわじわと効いてくる。
食べ進めるうちに、眩暈がしてくる。
僕が「油酔い」と呼んでいる現象だ。
一瞬でも立ち止まると一気に満腹中枢を握られてしまう。
一瞬でも立ち止まると一気に油に飲み込まれてしまう。
この緊張感、このヒリつきこそがかつや(違う)。
体が異変を感じる前に食べきるという、プロの技でなんとか完食。
油を1リットルがぶ飲みしたかのような食後感こそがかつやの真骨頂(違う)
僕は大満足で、なおかつ「もうしばらくはかつや行かない」という決意をもって店を後にした。
この記事を書いていて気付いたのだが、今回の僕のアレンジは、実は公式のHPにも載っていた。
なんだ、かつや忘れてなかったじゃん。
本来の姿覚えてたじゃん。
でも、きっと普通の感覚の人はそんなことしないと思うよ。
真似する人がいるとはあまり思えないが、今回の食べ方は、テイクアウトでの実践を強くおススメする。
食べれなくて残しちゃう可能性もあるのと、今日僕が食べてる姿を、隣のおじさんが8度見くらいしてきたから。
確実に変な目で見られるよ。
今日は、さわやかな秋晴れのもと、かつやの踏み外してしまった道を正すことが出来て本当によかった。
願わくば、開店直後の10時30分にこれを食べてしまった、『人の道を外れた』僕も誰か導いてください。