むらよし農園

面白いことが書ければと。

浅草がかっこよくなったのか、僕が歳をとったのか

あたりが暗くなってから到着した浅草。

特別な思い入れがあるわけではないし、たいした用事があるわけでもない。

ホントになんとなく今回の初日の宿を浅草にした。

 

駅を降りる。

雷門方面の改札を出ると、すぐに雷門が。

雷門

 

おや?

 

最後に見たのはいつだったろう?

だいぶ昔の記憶しかないが、その時より妙に格好良く見える。

夜だからかな?

 

全くその気はなかったが、吸い寄せられるように門をくぐっていた。

 

仲見世通りには、海外からの観光客で溢れている。

ちょっと人が多すぎるため、一本横の道を行く。

 

いい感じの路地を抜けると急にヤバメな光景が広がる。

宝蔵門

あれ?

こんなに格好良かった?こんなに映えてた?

これまで何度かは来たことのあるが、こんなにイケてた記憶はない。

さらに進み、本堂へ。

 

浅草寺

いやヤバいやん。

めちゃめちゃかっこいいやんけ。

こんなんなってるなんて知らんかったよ。

もしくは僕が歳をとったのか?このようなお寺を『いいなぁ』と思うようになったってこと?

 

分からぬ。

 

でもとにかく格好良かった。

その後、夕飯を済ませて、ちょっと行きたかったバーへ。

そこでも長居はせず、ほろ酔いで退店。

店を出てみると、目の前にこんなんが。

 

見たことあるやつ

あーあのう○こ的なのね。

はいはい。

 

腹ごなしもかねて歩いて隅田川のほうへ。

 

すると

東京

こんな光景が。

 

さすがにヤバくない?こんなんだったっけ?

こんなに東京東京してた??

僕が知らないうちに浅草は覚醒していた。

 

そして、正面に見えているあの長いタワー。

僕は例のあいつだとすぐに分かったのだが、一緒にいた先輩は、

 

「あんなに低いわけない」

と言い張る。

 

いやいや方角的にも形的にもあれしかないでしょ。

僕がどれだけ言っても、

「今見えてる他のビルと比べても倍くらいの高さしかない。634メートルはそんな低くない」

と言い張る。

 

じゃああれは何なんですか?と聞いても

「よく分からない何か」

としか答えてくれない。

 

ということで、近づくことに。

 

歩いて疑惑のタワーに向かっていく。

 

すると、徐々に

 

「あれ?なんかさっきよりデカなってない?」

などとふざけたことを言い出す。

 

さらに近寄ると

紛うことなきスカイツリー

そこには完全無欠のスカイツリーがそびえていた。

この時点で先輩は自分の間違いを認めた。

ついでに遠近法というものも教えといた。

 

歩いてる最中も、東京の夜景はハンパなかった。

マジでどこを見てもキマってた。

これが首都か。

 

昔は夜景なんて1ミリも興味なかった。

街を歩くのも基本的にはダルいなと思ってた。

それが今日は夜景を見ながら歩くだけで楽しかった。

 

 

歳とともに色々な感覚は変わっていく。

 

昔はつまらない街だと思っていた浅草。

人が多いだけで、特に何もすることないし、線香くさいお寺を見ても何が楽しいのか分からない。

 

おみくじも凶ばっかりだし。

 

浅草に対するそんなネガティブなイメージは払拭された。

少なくとも見るものがないなんてことはない。

 

見るべきものと飲むべき店の多い街だった。

 

そういう風に感じることが出来た自分の変化を嬉しく思う。

 

また行かなければ。

 

浅草迄

浅草迄

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