釜揚げのしらすをほかほかご飯にのせて、大根おろしに青じそをちらす。
醤油でもいいしポン酢でもいいな。これで釜揚げしらす丼の完成。
最高に美味しいことはみんなもご存知のことだろう。
そんな釜揚げしらす丼のしらすがのっけ放題だとしたらどうする?
そんな夢みたいな食堂がある。
名は「土佐角弘海産」
場所は、高知龍馬空港近くの香南市𠮷川町
漁港近くののどかな場所にポツンとそれはある。
開店時間は10時半。そして週に1回、土曜日しかこのしらす丼はやっていない。
市内から1時間近くかかるこの辺鄙な場所に、朝からしらすを食べに行く人がどれだけいるかと言うと・・・
めっちゃいる。
県内外から多くの人が訪れるので、待ちたくない人は開店前には到着しておくのをおススメしたい。
ちなみに僕は10時15分に着いたが、8組のお客さんが待っていた。
到着すると、まずは受付に名前と人数を記入する。
あとは名前を呼ばれるのをその辺で待てばいい。
外でカツオのたたきを作っていたりするのが見れるので割と退屈しない。
そして僕が入店する順番に。
時刻は10時45分。
お客さんの入場は思っているよりも時間がかかる。
開店と同時にドバーっと入場できたりしないのでお知りおきを。
入口でこれまでの来店経験を聞かれる。
初めての方は素直に初めてだと言おう。
知ったかぶり程ダサい行為はない。
メニューの説明を受け、その場でメニューを決める。
ざっくりいうと
「釜揚げしらす丼」、「釜揚げしらす丼+温泉卵」、「釜揚げしらす丼+カツオのたたき」といった感じ。
僕は「釜揚げしらす丼+温泉卵」を注文。
価格は本来720円のところを本日『雨割引』という謎の制度で670円になった。
入店すると、先にお金を払う。
ここからの流れが少し独特。
まずは店員から入念な説明を受ける。
開店からの入店に時間がかかるのはこの説明のためだと思われる。
コロナ禍以前は、セルフ方式だったが、今は店員さんの手でよそってもらう方式だ。
そのため、しっかり説明しないと混乱が起きるのだろう。
このような情勢のなか、工夫して食べ放題を存続させるためのお店の努力であるこの説明、心して聞いてほしい。
まずは、自分の丼の器を選ぶ。
実はこのしらす丼は、しらすは盛り放題のおかわりし放題だが、ご飯は最初によそった分だけだ。
そのため、自分の食べたい量を入れれる丼を選ぶというシステム。
このように大小さまざまなサイズの丼から自分好みのものをチョイス。
僕は黒い大きめの丼を手に、前へ進む。
炊飯器前のおばちゃんに、どのくらいよそって欲しいかを聞かれるのでしっかりと伝えよう。
僕は「ガッツリいっちゃってください」と伝えた。
するとおばちゃんは、「ほなこの丼じゃダメやね」と言って、別のデカい丼に変更した。
そして、おばちゃんが「このくらい?」確認してきたときには少なくても2合くらい入れられていた。
小食の方は気をつけて欲しい。
その後、しらすをのせてもらう。
水分量の違う3種類から、好きなものを好きなだけ入れてもらおう。
大根おろしも青じそも好きなだけ。
そして味噌汁を受け取り、好きな調味料をかけたら完成である。
僕は特製の柚子しょうゆを選んだ。
これが完成品だ。
圧巻の盛り具合。
そして味は文句なく美味しい。
しらすなんてどこで食べても美味しいって思ってるでしょ?
まぁその通りではあるけど、マジでここのは抜けてるよ。
ふわふわだし旨味も凄い。
これで670円というんだから夢のような丼である。
しかし、これで終わりではない。
半分ほど食べ進めてから、しらすのおかわりへ。
ふわふわの釜揚げのみをもりもりに盛ってもらう。
そしてここで満を持して温玉を。
最高なのである。
マジでこっちが引くくらい大量に入れてくれる。
分かりにくいが、ご飯と同じ量ほどのしらすが盛られている。
正直言って、少し二日酔いだったので、最初のご飯の量を見た時は内心泣きたくなった(自分のせい)
それでも最後まで非常に美味しく食べることが出来た。
このお店だけの話ではないが、食べ放題やおかわりし放題のお店でのお残しは厳禁である。
お店の好意を無下にするようなダサい行為は絶対にやめて欲しい。
このような貴重な食べ放題のシステムを終わらせないためにも、各自が食べられる量を食べて欲しい。決して元を取ろうなどという愚かな考えに執着せず気持ちよう完食してほしい。
この店に関しては、最初に席に着いた時点で十分元は取れている。
この価格でやってくれてることに感謝して目一杯食べよう。
これを書いてる今も食べたくなっている。
それくらい満足度が高く、何度も行きたくなる味。
もし、高知に来られることがあれば必ず足を運んでほしい名店だ。
詳しい場所や営業時間、天気による臨時休業の情報などは以下のHPから。
製造直売|釜あげしらす|高知県香南市・吉川町沖合獲れ|土佐角弘海産 (tosakakuhirokaisan.com)