サウナの後の飯。
通称『サ飯』は旨い。ガッツリとモリモリ食える。
そして、SUPの後の飯もまた『サ飯』で、これもまた滅法旨い。
水遊び後のぐったりとした体に沁みる飯。
いい店ありまっせ。
宮の前公園
越知町にある宮の前公園は、仁淀川沿いにあり花見にキャンプに川遊びにと、遊べる要素満載の美しい公園である。
最近はよくここでSUPをしている。
サングラスを失くしたりと、いい思い出ばかりではないがとてもいい場所だ。
この日も午前中から出かけてSUPを楽しんでいた。
仁淀川はとても透明度が高く、支流にあるにこ淵などは全国的な知名度を持っている。
しかし、あまりにも知れ渡りすぎたのか、夏の間は山道に長い行列を作るほどの超人気スポットになってしまった。
しかし、そんなところまでいかずとも美しい透明な仁淀ブルーはそこかしこにある。
ここだってそうだ。
誰もいない美しい川を貸し切りにだって出来る。
そういう自分だけのスポットを見つけるのも川遊びの醍醐味。
3時間ほどSUPを満喫し、体をクタクタ。なにかチャージせねば。
ドライブイン片岡
川から上がり、片付けを済ませる。
時刻は14時前。
ランチタイムは終わりを告げる寸前。だが、諦めるのはまだ早い。
宮の前公園のすぐ目の前。
『ドライブイン片岡』がある。
ドライブインらしくロードサイドに店を構え、大きな駐車場を有するこの店。
これまで一体どれだけの人にスルーされてきたのだろう。
かくいう僕もその一人。
初見でこの入口をパス出来る人はそういない。
しかし、聞くところによると、実は何食っても美味い名店だとか。
営業時間は10時から18時の通し営業。
川遊びに夢中になり時間を忘れたって大丈夫だ。
店内は開放的な作りで清潔感がある。
漫画もたくさんあって居心地がよさそうだ。
いい意味で期待を裏切られた。
メニューを見ただけで、テンションの上がるラインナップがあると思う。
この店のスタメンはまさにそんな感じ。
まず安い。
そしてラーメン、カレー、丼ものと、「食べたい」欲求にこたえるものしか置いていない。
そしてそんな安心感あるメンバーのなか、『ポークチャップライス』が異彩を放つ。
僕はとりあえずこういう店でのジャブとしてカツ丼を頼むことにしている。
ここ最近よくカツ丼を食べてるので比べるのもありかな。
カツ丼700円
おじちゃんとおばちゃんの二人でやっているので、提供には時間がかかるとのこと。
やってきたカツ丼はこんな。
現代のスタンダードな半熟プルプルにとじられたカツ丼ってよりは、昔ながらの食堂スタイルを継承したような硬派なタイプ。
味は甘系でも出汁系でもない、言うなれば『家系』。
いわゆるお家で食べる系統の優しいカツ丼。
家系と言えど侮るなから、カツはコショウを効かせてこんがりと揚がり、卵もふわふわ、タマネギはシャキッと食感を残すという料理人の腕が光る仕上がり。
食べ進めながらお腹が空いてくるような飽きの来ない美味しさだ。
非常に満足できる味にトリップ寸前。そのまま小上がりの座敷で昼寝なんて出来たら極楽そのものだ。
また、先輩が食べてたポークチャップライスもぶっちぎりにいい匂いで美味そうだったことも紹介しておく。
お洒落できれいで美味しいカフェやレストランは溢れている。
見つけるべきはこういった、見つけにくくも、きらりと光る店なのである。
おわりに
高知にはいまだに、ドライブインを名乗る店がいくつもあり、常連たちに愛されて営業を続けている。
しかし、新しい道路が出来たり、田舎にもコンビニや大手チェーン店が近づくことでそれらの店は絶滅の危機に瀕している。
そんな、いつなくなるかもしれない美味い店を見つけていくというのが僕の使命。
次の店の暖簾をくぐるのが楽しみだ。