先日上司と一緒にSUPに行ってきた。
朝晩涼しくなってきたので今シーズンの川遊びもそろそろ終わりが近づいてきている。

上司はおニューのSUPを持ってきていた。
見るからにかっこよくて上等なものだと分かるSUPである。
何度か乗らせてもらったが、安定感、ターンのしやすさ乗りやすさが段違いにいい。
結構流れの速い下りポイントでも難なく攻略できる。
これは高いものだぞ・・・
そう思った。
がっつり2時間ほど遊んだ後、川から上がって昼食を食べる。
昼食はまさかのサンマである。

サンマを焼くための網まで持ってきている。
全く多趣味でかっこいいおじさんである。
きれいな川でたっぷりと遊び、炭火で焼いたサンマでノンアルをキメる。
こんな時間がないと、働くおじさんはとてもじゃないが生きていけないのだ。
食べながら上司に新しいSUPのことを聞いてみた。
結構、いやかなりいいモノだと思う。
一体どのくらいのモノなんだろう。
上司はサラッと、
「ん?あれ?20万円。」
と、驚愕の金額を教えてくれた。
ホントに同じ会社で働いているのか?
あの年になればみんなそのくらい余裕が出るのか?
そう思いながら、「結構思い切った金額ですね~」とありきたりな返事をした。
すると上司は、
「自分の年齢から死ぬまで大体あと何年くらいでしょ?そんでさらに自分の体を思うように動かせる時間はもっと短いと思う。それを考えると自分の好きなことできる年数ってかなり貴重なはずだから、この20万は使ってもいい金額だと思うんだよ。」
と強烈なパンチラインを放り込んできた。
僕は妙に納得したというか、すごく深いところで腑に落ちる言葉だった。
還暦を超えてなお僕らとSUPやキャンプを楽しめる秘訣はこういうところかと思った。
まぁでも、帰りの車で上司が今回購入したあのSUPは上司にとって3つ目のSUPだったことと、前回買ってたやつも13万円だったことを思い出し、納得したことを撤回したんだけどね。
僕らは普段忘れがちだが、実は人生は一回しかない。
どっかで緑色のキノコをゲットしたら1UP出来たりしない。
であるならば、目の前に欲しいアイテムが出てきたなら、ゲットできる状況ならゲットするべきだと思う。
それが20万円のSUPボードだろうが、キャンプの時しか使わないサンマ専用焼き網だろうが。
もちろん、僕と上司の置かれてる状況は違う。
年齢も健康状態も財政状況も違う。
だから、同じように欲しいと思ったものをすべて買えるとは考えていない。
還暦を超えた上司とは、寿命から逆算して買っていい金額は違う。
それは重々分かってる。
まぁ逆算の仕方や詳しい計算方法とかは教えることは出来ないが、僕の残りの人生のことやらなんやらを計算したところ、最近見つけた35000円のシェルジャケットは購入してもいいという結論が出ましたのでご報告までに。
