おかしな夢を見た。
夢の中で、夢に出演している自分に叱られるという夢を。
夢のなかの僕は、どんな事情だったか忘れたが、金欠に陥っていた。(現実でも)
夢のなかの僕は、どうやら鰻が食べたかったらしく、泣く泣く鰻を諦めようかなと考えていた。
あーあ。食べたかったな。でもお金ないし諦めよう。
そんなことを思っていると、ふと夢のなかの自分から視点が上へとずれていく。
そして自分を見下ろすようなアングルになった瞬間、自分がこっちを振り返りこう言った。
「金ないんだからホントに食べるなよ」
その瞬間に目が覚めた。
なんてトリッキーで怖い夢だ。
ていうか夢のなかの自分のクセに生意気言いやがって。
金ない?はぁ?あるわ!!!(ない)
ということで鰻食いに行こうっと。
近所に新しく出来た『うなぎ町』という鰻屋さん。
とてもリーズナブルに鰻を楽しめる、最近流行りつつあるネオ鰻屋である。
ここの鰻、なんと『うな重 並』が税込1500円である。
これには夢のなかの僕もにっこり。
これに吸い物と香の物とデザートをつけて200円プラスの定食になる。
かなり安いのでは?
店内は入口から奥に向かってカウンターが並び、その奥に座敷というスタイル。
カウンターの向こうは厨房だが、全くもって見ることはできない。
エアコンが効いており、全体的にモダンな作り。
照明も暗めで、鰻屋さんとは思えない。
さぁ1500円のうな重の実力を確かめようじゃないか。
なんだかんだ言って結局、並の単品など頼むわけもなく、上の定食にするというなんとも中途半端なことをしてしまった。
並、上、特上と並んでた場合、真ん中を選んでしまうのが人間の心理なんだとか。
まぁいい。2500円ならまだ夢のなかの僕も許すはず。
注文をして10分ほどで到着。
早いな。
では重箱の蓋をレッツオープン。
テカテカにてかった鰻が現れた。
久しぶりの鰻にテンションも上がる。
一口目は大きめにあぁぁむ。
最初少しパリッと、しかしすぐにふわっと柔らかく、甘めのタレが絡んでご飯が進むぜ。
久しぶりの鰻は美味いな。
最初の一枚は一気にかき込んだ。
鰻はやはりこう食べないと。
まだ2枚もある。結構ボリュームもあるな。
お店に漂う匂いや、提供時間の早さから、炭火で鰻を焼いてるってことはないだろう。
また、価格や張り紙からも国産ではないことは分かる。
でもどうだ?
普通に美味しいじゃないか。
タレが少な目が好きな僕からしたら、甘くて濃い印象はあったが、この価格なら全く問題ない。
国産、天然、炭火。
この3つが鰻にとってのアピールポイント。
その3つを無視したこの店の鰻。
それでも普通に美味い。
価格なりというか価格以上に美味しいんじゃない?
少し思ったのは、提供までが早すぎるということ。鰻は『待つ』というのがセットだと思っていた。
それに美味しんぼにもそうやって書いていたので、そうじゃない店はダメだという先入観が僕のなかにある。
今後はそういったことも実際に自分で確かめなければならない。
今日の鰻だって美味しかった・・・はず。
ていうかもはや分からない。
鰻食べたのが久しぶり過ぎて分からない。
美味しいのかどうなのか正直分からなくなった。
美味しいとは思うけど、もっと高い店とか有名な店とはどう違うのか知りたくなってきた。
ということで、鰻屋めぐり始めます。
夢のなかの僕が言うように、お金はないのでそんな頻繁には行けないが、今年は色々な鰻屋さんを回ってみようじゃないか。
そして高知一のお店を探そう。
待ってろよ。