むらよし農園

面白いことが書ければと。

日本料理屋のらーめんを確かめに。 高知市『日本料理 下元』

いいお店を見つけたときは、みんなに自慢したいと思うと同時に、誰にも教えたくないなとも思う。

 

今回見つけたのはそんなお店。

 

取引先との打ち合わせがあったので、普段はあまり通らないエリアを歩いていた。

昼飯は何しようかと思ってブラブラしてた。

 

すると、高級そうな外観の日本料理店が見えた。

僕にはあまり関係ない店だとスルーしようとすると、

 

『らーめん』というのぼりが見えた。

 

日本料理店でランチを提供してる店はまぁまぁあるけど、らーめんは気になる。

 

完全に初めて見た聞いた店だ。

入れる勇気はあるか?

ある。ラーメン大好き。

 

ということで入店。

日本料理 下元

 

前においてあるママチャリが台無しにしてるけど、なかなかいい雰囲気。

 

扉を開けると、女将らしき上品な女性に席まで案内される。

客は僕のほかに2組。

 

ランチメニューは

・鯛塩らーめん

・混ぜそば

・海老味噌らーめん

・唐揚げ定食

の4つ。

 

こういう初見の時は、メニューの一番手前のものが妥当なんだろう。

日本料理屋の鯛塩らーめんなんて絶対美味しいやん。

だが、あえての海老味噌もありかな。

それに混ぜそばは、塩か味噌どっちのベースなんだ、気になる。

でもらーめんのなかに、一つだけある定食ってのはそれだけ自信があるのかな。

 

そんなことを考えながら、なかなか決めきれないでいた。

 

すると女将さんが、

「他にも今日はこの定食もあります。」

と『白身魚フライ定食』、『刺身定食』と書かれた手書きのボードを見せてくれた。

 

また悩ましいことを・・・

 

そのとき僕はふと思い出す。

 

朝ごはんらーめん食べたやん・・・

 

そう、愛宕商店街の喫茶店『パパスアンドママス』で朝らーめんかましてたんだった。

 

murayoshinouen.hatenablog.com

 

ということで『白身魚フライ定食』に決定した。

 

白身魚フライ定食 1200円

 

めちゃくちゃ美味しそう。

まさかの唐揚げも付いてきて大喜び。

しかもおかわり自由ときた。

 

まずはフライを一口。

ソースもタルタルも両方かけちゃうわんぱく坊主。

 

かなりクリスピーな食感で美味い。

ご飯もすすむ。

 

唐揚げも完全に主役を張れる実力。上品でいてご飯泥棒だ。

 

椀物はお吸い物かお味噌汁がスタンダードだが、下元は違う。

魚の出汁がぎゅんぎゅんに詰まったスープだ。

もしやこれが鯛塩のスープなのかな?だとしたらーめんも美味いに決まってら。

 

副菜の煮物もサラダも、椀物も一切妥協なし。

文句なく美味しい。

 

それになにより「米」が美味い。

 

炊き立てツヤツヤ。新米が使用されていることだろう。

飲食店の印象を大きく左右するのはご飯の出来である。

 

どんなに美味しいおかずが盛られた朝食でも、ご飯が昨夜からの保温されたものだと、もうその店に行くことはない。

朝食には朝食のために、ランチならランチのために。

しっかりそのタイミングに合わせてご飯を炊いていてほしい。

 

その点、下元は完璧だった。

それに、僕がそろそろおかわりでもしようかなと思っていると、女将さんが

 

「おかわりよろしいですか?」

と声をかけてくれる。

 

お願いしますというと、新しい茶碗に適量盛ってきてくれた。

 

自分からお願いするのが恥ずかしいシャイボーイにもうれしい心遣い。

 

こういうホスピタリティも素晴らしかった。

 

絶対にまた来よう。

次こそはらーめんをと思うが、また美味しそうな定食を紹介されれば、そっちを頼むかもしれない。

 

これだけ美味しいし、居心地もサービスもいいのに、なぜか客は少なかった。

ゆっくりできてありがたいことではあるが、不思議だ。

きっとプロモーションが苦手なんだろう。

流行ってほしいが、いましばらくは流行らなくてもいいかななど、勝手なことを思ってしまう。

 

翆ジンソーダのCM風に言うならば、

 

ここはまだ、流行っていない。

 

流行る実力は十分。

 

ていうか、今日がたまたま少ないだけで普通に流行ってるかもしれんけどね。

夜にも来てみよう。

 

『日本料理 下元』

定休日:日曜日

営業時間:11時半~14時(平日のみ)、18時~22時