早朝から起きたが、寒すぎてなかなか動けなかった。
昨夜の晩も吹雪いていた。どんな景色だろう。
ワクワクを100倍にしてカーテンを開ける。
そこには昨日よりも雪国があった。
ふと横を見ると小鳥がいた。
きっと、普段ねぐらにしている木が雪で覆われてしまったのだろう。
鳩だったら問答無用で追い出していたが、この子なら許してやろう。
急いで着込んで家を出る。
早朝おじさんぽの開始だ。
もう雪は降っていなかったが、昨日の雪がかなり残っており、とてもきれいだった。
雪にはしゃいで、1人で1時間も散歩する自分はとてもかわいいと思う。(キモイ)
道中たくさんの雪だるまを見かけたし、小さい子たちが雪合戦に興じる姿を見ることが出来た。
まるでドラマの中のような光景にエモくなる。
そんななか最もエモかったのがこれだ。
きっと誰かがソリとして使用したであろうダンボール。
近くに人がいなければ間違いなく僕も滑っていただろう。
とても清々しい気持ちで散歩を終えた。
午後からは少しだけ買い物をする。
ちなみに買ったものは灯油缶と黒胡椒だ。
クリスマスイブに買うものとしてはぴったりだろう。
夜はCoCo壱へ。
おじさんの一人客ばかりなのがとても居心地が良い。
今年最後のCoCo壱だろう。
どんなオーダーにしようか。心の中では全然関係ないと思いながらもクリスマスイブが頭をよぎる。
「CoCodeチキン頼んじゃおっかな」
そんな誘惑を押しのけて男らしいオーダーを。
『手仕込みヒレカツカレー4辛 カキフライ2個トッピング』
最高に美味しかった。
だが、この日のCoCo壱のMVPは僕ではなかった。
隣の席の男性客二人のオーダーが最高だったので紹介したい。
1人は、『パリパリチキンカレー チーズトッピング』
そして一呼吸置いてから
「このラッシーってやつもください」
素晴らしい。
CoCo壱でラッシーを飲む人は別に少なくない。
いつも頼んでいるようならそんなに得点は高くない。
しかし、彼はこう言っていた。
「ラッシーってやつ」と。
つまり彼はラッシーが何か分かっていない。
なのに頼んでいるところが最高にかわいいじゃないか。
おそらく彼はクリスマスイブの囁きに耳を傾けたんだと思う。
そしてその相方の男性も最高だった。
彼は
「ビーフソースの豚シャブカレー ホウレン草トッピング」をオーダーした。
ビーフソースというのは、カレーソースの種類のこと。
実はCoCo壱では、ビーフカレーとポークカレー、甘口ポークカレーとベジカレーの4種類からカレーを選べる。
彼はそのなかでビーフを選んだ。少し値段が上がり、濃厚な味わいのビーフソース。
そしてそこに豚しゃぶをトッピングしたのだ。
よく分からないけど最高でしょ?
僕には出来ない。
今日のMVPは彼らで決まりだろう。
僕は美味しかった以上に満ち足りた気持ちでCoCo壱を後にした。
そしてお風呂に入り、最近買ったばかりの無印良品『直角足なり靴下』を枕元において眠りについた。