月曜日の深夜に日本対クロアチアの試合を、お酒を飲みながら観戦した。
その結果、ベロ酔いになり3時過ぎにすき家を食べてしまうという失態を犯した。
そして翌日の火曜日は最低最悪の体調で仕事をこなし、家に帰って倒れるように寝込んだ。
21時ごろに目を覚ました僕は、少しだけ体調がよくなっていることに気付いた。
もう一生治らないんじゃないかというほどの状態だったので、安堵した。
さぁどうしようか。
何か少しでも口に入れたほうがいいのは分かっている。
でも食べれる自信がない。
僕にしては珍しく、食欲がなかった。
とりあえずなにかは食べようと思って冷蔵庫を見る。
東京に行く前にほとんどのものを食べきっていたので何もない。
仕方なく僕は車を走らせた。
体に優しいもの、体に優しいもの、体に優しいもの・・・
考え抜いた末に、『近江ちゃんぽん』にした。
野菜多めのあっさりスープ。
麺少な目をチョイスすれば、今の僕にも食べれるかもしれない。
そう考え入店した。
なんとかボカシてみたけどちょっと写ってるね。
なぜこうなったんだろう。
なぜ唐揚げとご飯がついてきちゃったんだろう。
なぜ麺も少なめにしなかったんだろう。
習慣とは恐ろしいものである。
ラーメンを単品で頼むなんてしたことないから、どうすればいいのか分からないのよ。
唐揚げという文字を見つけると頼んじゃうのよ。
唐揚げが好きなのよ。
しかし、習慣と体調がリンクするわけでもない。
僕はちゃんぽんを食べきるのが精いっぱいだった。
唐揚げとご飯には手を付けることが出来なかった。
馬鹿なことをしたな。
日本における年間の食品ロスの総量は、522万トンにもなるそうだ。
これらの食品ロスのうち、半分以上が飲食店や小売店が出すものだ。
食べ物を残すことについては、色んな考えがあってもいいと思う。
でも僕個人の考えで言えば、完全に「ナシ」だ。
自分で頼んだものを食べきれずに店を後にするのは基本的にはナシ。
誰かと一緒にご飯を食べに行くときも、その人が残しそうなときは僕が代わりに食べる。
だから太る。
そのくらいには食べ物を残すことに抵抗がある。
凄まじく接客が悪く、とてつもなく美味しくない店ではやっちゃうかもしれないが・・・
今回の件に関しては、食べれる体調でもないのに頼んだ僕が1億パーセント悪い。
これを残して帰っては、僕はお百姓さんに合わせる顔がない。
そこで思い切ってお店の人に聞いてみた。
「持ち帰りの容器をいただくことは出来ますか?」
人生で初めての経験だったので、緊張したが、お店の人は快諾してくれた。
持ち帰ることが出来れば、明日の朝食にでも食べれると思ってのお持ち帰り。
アメリカなどでは、『ドギーバッグ』と呼ばれているそうだ。
普通に持ち帰っても、食中毒などの懸念があるため、お店によっては持ち帰りを拒否することも少なくない。
お店としても、なんとか食べてほしいけれど、トラブルを避けたいという思いから、持ち帰ることを断ってしまう。
そういった場面で、「犬に食べさせますから」という言葉を使うそうだ。
これを言うことで、お店の人も犬にならいいかということで持ち帰りをOKする。
もちろん人が食べることは分かっている。
だが、建前でもこう言うことで持ち帰ることが出来る。
これはすばらしい取り組みだと思う。
食品ロスを無くす取り組みとしてぜひ日本でも定着してほしい。
お店で食べきれなかったものを普通に持ち帰ることが出来るように。
そうすれば、誰かにシェアしたり翌日に食べるなりできるもんね。
まぁ僕は家に帰って普通に食べたけどね。
ペロリだったけどね。
唐揚げ最高。