実は、歳を一つ重ねてしまった。
もうこの歳になると、おめでたいことでも何でもないのである。
またひとつ歳をとってしまったという寂しさと、大人としてまた一歩成長できるぞという楽しみとが混ざった、なんとも言えない気持ちなのだ。
なんというか、喜ばしい記念の日としてではなく、新しい決意を抱くための節目の日というポジション。
新しい歳を迎えるにあたり、僕は生まれ変わるんだ。
あんなことやこんなこともするんだ。
もっとずっとしっかりと生きるんだ。
そんな新たな目標を胸に、頑張ろうという気持ちで誕生日を迎える。
だからこそ、その前日は大変なことになる。
明日から僕は生まれ変わるから。
明日からはホントにホントに頑張るから。
今日だけは何してもいいから。
そんな気持ちになってしまう。
そう、こんなことにね。
昼にラーメン食べて、夜にCoCo壱食べて、モス買って帰って、ビール飲むというね。
自分でも信じられない所業だ。
これも、
「33歳最後に日だから許してよ~、頑張ったんだよ~」
という、仮装大賞の欽ちゃんのようなおねだりがそうさせたんだ。
そしてこの悪魔の所業の前にはサウナに行った。
なんだかたっぷり汗を流したかったのと、自分の声が聴きたくなったからだ。
久しぶりに行くサウナ。
相変わらずガラガラの土佐御苑のサウナ。
1セット目は10分。
室内の温度は100℃近く、息苦しいほど。
耐えて耐えて水風呂へ。
一発でとろけそうになる。
1セット目からこうなる日は調子がいいぞ。
2セット目から色々考える。
どんな目標を立てよう。
僕はどんな大人になりたいのだろう。
サウナに来るといつも思うことがある。
それは「かっこよくなりたい」という願望である。
自分を飾るものが何もない全裸状態。
否応なく現実を突きつけられる。
力を抜くと途端にだらしなく垂れる肉。
日々薄くなる頭髪。
そんな自分の情けない姿を見直すためにサウナに来ているといっても過言ではない。
このままでは終われないぞ。
3セット目に突入。
考えることはこれからの生活スタイルの見直しのことばかり。
朝から運動しようか、食事を見直そうか、そんな目標をざっくりと立てて、終了。
いい時間が過ごせた。
現在の体重から2キロばかし落とそう。体格ブラザーズを卒業したくないから痩せすぎるわけにはいかない。
だが、体脂肪率は大きく下げよう。
ゴリゴリの体にしてやるんだ。
心の中に2006年PRIDE武士道での五味隆典の名言
「俺はやる!ついてこい!」が響く。
あの時の五味みたいに自分を追い込むんだ。
みんなついてこい。
また、新日本プロレスの後藤洋央紀が2011年に発した名言をもじってこう言わせてもらう。
「2022年9月、俺の新たな扉を開く。」
34歳も頑張ります。
P.S. このような決意の後に、冒頭の写真の暴食をしているのだから人生は難しいものである。