梅雨と夏が同居してるような蒸し暑さが続くなか、食欲が落ちてしまっている人も多いと思う。
そんな国民の声を聞いてか、かつやが粋な計らいを見せる。
さっぱりと食べれてがっつりした満足感を両立させる『ねぎ塩カツ丼』なる商品を出すと。
『さっぱり&がっつりを叶えたい!』
という一体だれの要望を叶えたいのか分からないキャッチコピーと共にインザハウス。
こんな茶色い丼を見て『さっぱり』してそうだと思える人間などいない。
しかしながら、これまでのかつやのアンポンタン商品(褒めてる)に比べると少しさっぱりしている気がしないでもない。
僕も日々の忙しさやストレスから、こってりしたものに逃げる習性がある。
ここらでいっちょさっぱりしてみるのもいいかもしれない。
僕は販売初日を迎えた6月20日金曜日にかつやへ向かった。
到着したかつやには、さっぱりした顔は一人もいない。
満員のかつやを埋めつくす純度100%のガッツリした顔の男性たち。
これは『さっぱり』を食うにふさわしいコンディションである。
注文して待つこと5分。
早い。
目の前に現れたカツ丼はこんな感じ
いいぃぃぃねぇぇぇ。
まっ茶色なザクザク揚げ物に白と緑で彩られた丼を前に思わずこぼれるおじさんの感想。
揚げ物の量やデカさ的に確実に『がっつり』寄りだが、レモンひとかけのぞくだけで『さっぱり』に見えてしまうから不思議だ。
ちなみにレモンは1ミリもアクセントにならない。
レモンひとかけだけではこの量の揚げ物には太刀打ちが出来ない。
かつやの揚げ物と闘うならレモンはひとかけふたかけでなく、丸々1個用意するのが望ましいと知りなさい。
さてさて、揚げ物と塩だれを相性を確かめねばなるまい。
海老フライを思いっきりザクっとかじる。
結構塩味の効いたパンチのある塩だれで、さっぱりよりもこってりよりな印象。
しかし美味い。
揚げ物との相性もいい。
少ししょっぱいかなと一瞬思ったが、ご飯に合わせるとちょうどいい。
ジャクジャクとしたねぎの食感も非常によい。
「美味いじゃないか。」
僕のなかの五郎さんも顔を出す。
鮭フライも期待を裏切らない美味しさだし、ささみカツはバカでかい。
こりゃなかなかいい商品じゃないか。
『さっぱり』だとか『がっつり』だとかはあまり大事ではない。
大事なのは美味いかどうか、そして満腹になれるかどうかである。
その点この商品はそのどちらの条件も満たしている。
つまりはいつも通り。
いついってもかつやは美味しいし十二分にお腹を満たしてくれる。
たまに腹15分目くらいまで満たしてくるときもあるが、それもまた魅力だろう。
『ねぎ塩カツ丼』食べてみてね!(けんた食堂風)