二日間の休みを挟んで仕事に行く。
昨日、サウナでリフレッシュできたことで気持ちの良い目覚め。
朝食もしっかり。
朝食中に昨夜の愚行を思い出したが、首をぶんぶん横に振ってなかったことにする。
忘れてしまえばこっちのもんよ。
仕事もなんだかんだ頑張ってアフター5。
仕事終わりに用事で遠出をしようとしていた時のこと。
一軒の飲み屋の前を歩いていた。
その飲み屋はガラス張りで中の様子が見えるようになっている。
なかなか盛況のようで、『まん防』の終わりを実感させる。
そんな盛況の店内で、カウンターで飲んでいる一人の女性に目を奪われた。
年の頃は40くらいだろうか。
飾りすぎない白のニットを着こなす姿勢のいいその女性は、文庫本を片手にお酒を楽しんでいた。
そのあまりに堂に入った姿からしばらく目が離せなかった。
格好つけてない。全然ドヤってない。自然体に楽しんでる様子が伝わる。
シンプルに素敵だなと思った。
僕も一人で飲みに行くこともあるし、カウンターで格好よく飲んでいるつもりである。
でもまだまだだなと思った。
あんな楽しみ方もあるのかと教えてもらった。
こんな風にかっこよく歳を重ねれる人になりたいな。
僕は影響を受けやすい。
用事を済ませて家に戻ると、急いでつまみの用意をする。
早速、一冊の文庫本を引っ張り出して晩酌のスタート。
まずはつまみについて触れておこう。
揚げ物は自分で揚げた。
まぁスーパーで買ってきた揚げるだけのものだが。
申し訳程度のブロッコリーと、媚びを売るように一番手前で鎮座しているかぼちゃの煮物は、「これ食べときゃ許されるだろ」との下心が透けて見える。
そしてこれ見よがしに置いてる文庫本だが、
「日本細末端真実紀行」 椎名誠
これは椎名誠さんが、日本各地を旅した際のエッセイである。
僕はこれまで黙ってたけど椎名誠さん好きなのよね。作家としての椎名誠しか知らないけども。
全く気取ることなく、観光地を面白おかしく痛悔に切り込んだこの本は、いつどのタイミングで、どこを読んでも面白い。
なによりも表紙にある、「人生はいつも旅なのだ」という言葉にグッと来ずにはいられない。
これまでの人生の至るところでこの言葉を思い出してきた。
しみじみその通りだと思う。
そしてこの言葉をいつかブログのタイトルにしたいとも思っていた。
そして、絶対に今日じゃないだろっていう内容とタイミングで使ってしまう。
まぁいいか。
僕もこれまで色んな旅をしてきたな。
10年前のこの時期。
マレーシアを旅した時の日記を紹介しよう。
『卒業旅行と思われる大学生でごった返す関西空港。そんななか、僕の卒業しない旅行が始まろうとしている。』
情けない。
留年したやつが偉そうに旅に出るな。
でもめちゃめちゃ覚えている。
大人数でこれでもかとはしゃいでいるパリピ達を尻目に一人でゾーンに入っていたあの時を。
あの時の空港での僕の心は、
「このシャバ増どもが」という、リア充たちへの謎の殺意で満ちていた。
懐かしいな。そのうち詳しく書けたらいいな。
あーヤバい。
気持ちよくなってきた。
飲みすぎたかもな。
一番搾りの黒めっちゃ美味しいんだよね。
そして時刻はテッペンを越えたころ。
またもやってしまう。
個人的な見解だが、深夜に食べるインスタントラーメン。特に辛ラーメンのようなジャンクな味のものは鍋から直接食べたほうが美味しく感じる。
夜中に食べるという背徳感に、皿にも移さないという背徳感が相まって旨味爆発の禁断の味だ。
しかもどうせならと、チーズも卵も入れちゃう本格派。美味しくないわけがない。
それにしても二日続けての愚行。
大いに反省しよう。
過ちは繰り返すことで真に過ちとなるのだ。
ちなみに今日は飲みすぎ食べ過ぎで、2ページしか読んでないことも忘れずに記しておく。