むらよし農園

面白いことが書ければと。

『味噌チキンカツ丼』の濃い濃い感で今年を〆る

今月の頭に感謝祭を実施していたかつやから、おそらく今年最後の限定商品『味噌チキンカツ丼』の販売が開始された。

12月13日から60万食限定

写真だけ見るとただの『茶色』である。

食べ物というよりも、茶色という色が形を持っただけだ。

 

ちなみに前回のタレカツもそうだったけどね。

 

murayoshinouen.com

 

昨年の年末も味噌系の商品だったので、かつやは年末=味噌というよく分からない方程式を持っているのだろう。

 

感謝祭の時にもうしばらくは顔を見たくないと思ってた。しかし、限定商品が出てしまっては行かねばならぬ。

 

早速初日に足を運ぶ。

感謝祭の時の繁盛が嘘のように空いていた。

 

「感謝祭みたいなお得な日でなくても、僕は普段からかつや行ってんだぜ」

そんな顔をしながら誇らしい気持ちで入店した。

 

注文はもちろん

「チキンカツ丼大盛り温泉卵トッピング」

 

一緒に行った後輩は定食のほうを頼んでいた。

 

待っている間にすでに味噌の匂いが漂ってくる。

 

来る前に分かる。

濃い。

そして甘い。

 

そうこうしてる間に味噌チキンカツ丼が届く。

 

写真のようにまっ茶色かな?むしろその方が映えそうだな。

まっ茶色のほうがバカっぽくてかつやらしいしな。(褒めてる)

 

しかし、実際に届いたものは

 

 

なんだか余白があった。

ご飯大盛りにしたからか?

 

だが少し安心した。

このくらいの味噌の量ならあっさりと食べれると思ったからだ。

まぁ余裕でそんなことなかったんだけどね。

 

個人的に楽しみにしていた鶏つくねをかじってみよう。

今年の春に出ていたミートボールが美味しかったのでかなり期待できる。

 

 

軟骨入りの絶妙な食感はやはりかなり美味い。

味噌のかかりもほどほどで食べやすい。もう2個くらい入っててほしかったな。

 

チキンカツは相変わらずのボリュームだがザクザクしてて美味いし味噌だれとの相性も悪くない。

なんだなんだ。普通に美味しいパターンか。

全然余裕だよ。

 

そう思いチキンカツをおもむろに持ち上げる。

 

 

え?

気のせいかな?ご飯の中央付近がブラックホールみたいになってるんだけど。

 

揚げ物にかかっていた味噌だれはホントにホントに氷山の一角だった。

食べ進めれば食べ進めるほどにご飯の黒さは増していく。

 

甘くて濃い味噌だれに徐々にHPは削られる。

 

こうなるとチキンカツのデカさにも徐々に腹が立ってくる。

 

何してくれてんねん。お前デカいんじゃ。

揚げ物と味噌だれのみ。

キャベツなどの逃げ道が用意されていない。

これはなかなかの強敵。

 

こうなったらこれしかない。

僕が強敵と認めた相手にしか出さない必殺技、

温泉卵を投入する。

 

これで大分味噌の力を抑えることが出来る。

今しかない。

今こそかきこむとき。

 

無心でかき込んでいるとき、目の前の後輩がボソッと呟いた。

 

 

「今からこれ口に入れるのか・・・」

 

定食として鉄板に盛られたチキンカツは、底にたまった味噌だれを満遍なくべったりとまとっている。

そのあまりに漆黒な物体を箸で持ち上げながら盛大にため息をついている。

 

僕もそのあまりの黒さに思わず手が止まる。

 

ふと自分の丼に目をやると、1ミリも隙のないほど漆黒にコーティングされた米がそこにあった。

 

「今からこれを口に入れるのか・・・」

 

僕も同じことをつぶやいてしまった。

 

だが行くしかない。

覚悟を決めて残りをかき込んでフィニッシュ。

 

味噌の濃い濃い加減にやられそうになったが、全然美味しく食べることが出来た。体調が悪かったら危なかった。

まぁでも全然アリ。美味しい。

後輩と無言のまま店を出た。

 

2023年も最後の最後まで手ごわい相手だった。

 

今年もありがとう。

 

皆さんも早めに行って、今年のかつ納めしてきてはいかがでしょうか。

体調を整えてね。