むらよし農園

面白いことが書ければと。

暑さに挑みたくなる気持ち、分かる

お盆初日の13日。

高知県は、快晴。35℃を超える予報が出ていた。

 

朝食を済ませて、部屋の掃除と洗濯。

気温はぐんぐん上がっていく。

 

僕は準備をして出かけることにした。

 

場所は香美市土佐山田。

 

手段はもちろん自転車である。

片道20キロ

自分でも狂ってると思うが、やりたくなったのだから仕方がない。

 

先日新しい自転車を買い、自転車で出かける熱が再燃してきたことは以前にも書いた。

 

murayoshinouen.com

 

この夏は色んな所へ自転車で行きたいと考えていた。

8月の前半まで劇的に忙しく、なかなか叶わなかったが、やっと仕事も落ち着いたので、このバカ暑いなかを選んで行ってみた次第である。

 

もちろん、こんな暑さのなか自転車で往復40キロ以上も漕ぐのはしんどい。

熱中症になってもおかしくない。

しかし、むざむざ熱中症になるほど僕もバカではない。

 

全身に日焼け止めを塗りたくり、日よけのアームカバーやレッグカバーをしっかりと装着。帽子をかぶり、サングラスをかけ、水分を多めに補給して出発した。

 

夏よ、かかってきなさい。

 

 

快晴オブ快晴。日差しも強い。油断すれば一発でもっていかれる。

こまめな水分補給と休憩を挟んで、1時間半ほどで目的の中華料理屋にたどり着く。

ここは、南国市にある『虎』。アットホームな雰囲気にボリューム満点の料理が人気の町中華である。

ここで炒飯を食べてから、土佐山田にある『まるしん』でうどんを食べようって作戦なのだ。

チャリ漕いでるから昼ご飯2回食べたって問題はないでしょう。

 

店を出て、土佐山田に向けて再び自転車を漕ぎだす。

JR沿いの道をチョイスした。

 

相変わらずの暑さだが、問題ない。むしろ調子は上がっていく。

ぐんぐんと飛ばして到着したのは、『まるしん』。

最近人気のうどん屋である。

 

余裕の臨時休業である。僕はホントそういうところあるな。

 

ここまで来てそれはないぜと思いながらもすぐに切り替えて、土佐山田の超人気パン屋である『ヒジリ』へ。

 

ここは、ホントに超人気店で、高知市内からも買いに来る人がいるほどである。

うどんの代わりに買ったパンをムシャムシャしながら、ひとまず近くの図書館に向かう。

昨年末に出来たばかりの新しい図書館だ。

 

ここで涼みつつ色々と考え事をして再び出発。

まだまだ暑い日差しのなか、ゆっくりと自転車を進める。

 

田舎の夏のエモい景色が通り過ぎる。

 

無事に家に着いて、浴槽に水をためる。

火照った体のままに水風呂に飛び込む。

 

なんとも言えないくらいの気持ちよさだ。

 

正しい夏の過ごし方をした気持ちになった。

 

 

 

連日、甲子園のニュースが流れてくる。

 

 

試合結果などに混じって、この猛暑での甲子園開催を非難する報道もよく見かけるようになった。

 

2部制にして、選手の負担を軽減してあげるのはどうか。

ドームでの開催はどうか。

時期をずらして、11月ごろにしてはどうか。

この炎天下のなか試合させるのは虐待ではないか。

鍛えられてる選手はいいとしても、そうじゃない観客や応援生徒がかわいそうじゃないか。

 

 

などなど、実に様々な意見が飛び交っている。

 

しかし、残念なことにそのほぼすべての意見が、『有識者』『元プロ野球選手』『お笑い芸人』『大学教授』・・・といった人々によるものである。

 

なぜそこに、現役の高校球児の意見は入ってこないのか。

 

 

「酷暑のなかでの大会は危険です。開催時期の変更や、ドームでの開催についてどう思われますか?」

もしこのようなことを問われたら、

 

僕が高校球児なら間違いなくこう言う。

 

 

「一番暑い日の一番暑い時間帯に甲子園でやりたいです。」

 

そもそも、高校野球だけが高体連から離れ、高野連として独立していること自体が変な話なわけである。議論するならそこからだろう。

 

まぁそんな面倒な話は置いておいて、

現在行われているインターハイだって同じ時期に開催してるし、屋外スポーツに限らずどの競技だろうが熱中症の危険や、その他の怪我のリスクはある。

 

それらをすべて排除するのは難しい。

スポーツとはそういうものだ。

 

わざわざ、暑い時期、暑い場所を選んで試合をさせるのはおかしいという批判は分からないでもないが、今まさにその場所で戦っている選手たちがいる。

 

暑くて暑くて仕方ない甲子園という場所を目指してきた選手たちが。

 

そんな選手たちにとって、甲子園の開催を非難する外野の意見なんてノイズ以外何者でもないだろう。

甲子園が終わってから来年の開催までたっぷり時間はある。

話し合うのはそれからでもいいだろう。

 

今は、日本で一番暑い場所で戦う、熱い選手たちを素直に応援したい。

 

さて、暑い日もいつまでもは続かない。

次はどこまでチャリ漕いでみようかな。