今週のお題「最近壊した・壊れたもの」
長年愛用していたnativeのサンダルがとうとうダメになってしまった。
靴底の摩擦が限りなく0になり、どんな場所でもどんな場面でも滑るようになってしまい、この度お別れを決意した。
次はSUPに乗っていても滑ることなく使えるような、グリップ力の強いものにしたい。
そう思いながらもう一ヵ月が経ってしまっていた。
もう今年はいいかなとも思っていたが、先日帽子を買いに近くのセレクトショップに行った際に見つけてしまった。
これから長く長く履いていくだろう相棒を。
それがLUNAサンダルである。
帽子を見に来たはずなのになぜかそのサンダルから目が離せなくなった。
妙にかっこいいな。
なんだろう。
店員さんから説明を受ける。
グリップ力はなかなか大したもので、ソールにはなんとVibramを使っているという。
ほう。
それは心強いじゃないか。
「結構長く使えるので、どんどん自分の足にフィットしますよ。愛着も湧きますし。僕は今履いてるのはもう6年履いてますが、全然まだまだ履けますよ!」
僕はそもそも、いいものを長く使いたい人間である。
その僕にその売り文句は刺さった。
大分心が傾きかけた僕に店員さんが追い打ちをしてくる。
「このサンダルは実は、走れるんですよ。」
え?どういうこと?
「これは実は、『ベアフットラン』ていう、裸足に近い感覚で走ることを目的に作られたサンダルなんですよ。」
走るために?
「僕はこのサンダルで龍馬マラソンも毎年走ってますよ」
アホなのか?
「それに、グリップ力も強いモデルなのでトレイルランなんかも出来るんですよ。」
かっ、買います。
トレイルランなんて絶対することもないし、走ることも絶対にない。
僕にはホカオネオネのランニングシューズがあるんだから。
しかし、ホカのようないわゆる厚底のランニングシューズが全盛のこの時代に、真っ向から立ち向かうその心意気は素晴らしい。
それに僕は、「実はこんな使い方もあるんですよ・・・」というものに弱い。
絶対にすることはないトレイルランが出来るからって何になるんだ。
そんなことは分かっているのに、言われると急に魅力的に感じるから不思議だ。
ともあれ僕はLUNAサンダルを手に入れた。
僕の買ったのは『RETRO OSO FLACO』というモデルだ。
結構特殊な作りをしている。
このサンダルのベルトは全て繋がっていて、全体のベルトの長さを微調整して、完全に自分の足に合うようにすることが出来る。
ベルトは靴底を通っているが、下のように靴底の溝に隠れているので歩きながらベルトを消耗することもない。
そして全体的に非常にタフな印象を受ける。
非常に硬く、長く使えそうな雰囲気がある。
履いてみるとこんな感じである。
一本だけ独立してるベルトがあり、それで足首を固定する。その若干のめんどくささもいいじゃないか。
僕はかなり気に入った。
LUNAサンダルについて調べていくと、
『ルナサンダル 痛い』、『ルナサンダル ダサい』、『ベアフットラン自体が完全に下火』
などのネガティブなものも多かった。
でもべつにいい。
特に気にしません。
僕は多分ベルトが千切れるまで履き倒すし、裸足と同じ感覚になるまで育てるつもりです。
今年の夏にあとどれだけ遊びに行けるか分からない。
でも、必ずやこのベルトの日焼け跡がくっきりつくくらい履きまくろう。