むらよし農園

面白いことが書ければと。

【かつや】とんこつチキンカツ丼をマシマシの大盛りでいくがいい

もう7月だ。上半期が終わり、夏のスタートを感じさせる暑い日が続く。

 

元気を出していかないと。

パワーをチャージしないと。

 

そう思っているところにかつやの期間限定商品が今月もリリースされた。

 

その名も・・・

 

 

『とんこつチキンカツ丼』

問答無用の頭の悪さ

 

そう。

バカである。

誰も意味は分からないと思う。

「とんこつラーメンに見えるチキンカツ丼を作ろうよ」なんて提案できる人間はこの世にかつやの社員以外にはありえない。

 

だがこれでいい。

このくらいぶっ飛んだメニューを出してこそのかつやだ。

 

とりあえず食ってみるしかない。

 

 

昼時を少し過ぎたかつやはまだまだ人が多かった。

 

カウンターに座り店員に一言。

 

「とんこつチキンカツ丼のチャーシュー増しの大盛り」

 

そう、このとんこつチキンカツ丼は、チャーシューを増量したバージョンも存在する。

これを頼まないわけにはいかない。

 

すると店員さんは、

 

「マシマシ一丁入りまーす」

 

と大声でキッチンに向かってコールした。

え?マシマシって言うの?

二郎意識してるよね?

絶対ラーメン二郎意識してるよね?

見た目だけでなくコールの仕方までラーメンに寄せてくるとは。

 

そんなこんなで10分後にやってきた、とんこつチキンカツ丼マシマシの大盛りがこれだ。

 

 

なんというかもうアレだ。

 

もはやラーメンにも見えないよ。

 

「おいおい、見た目完全にラーメンやんけ、チキンカツが脇役やないかーい」

というツッコミを用意していたが、全然違う。

 

普通にチキンカツがデカすぎて主役を譲ってない。

なんだこいつは。

 

だが、顔を近づけると、とんこつの香りがむわっと来る。

 

「ワケが分からないよ」

思わずキュウベエになってしまう。

 

とりあえず食わないと。

 

チャーシューを持ち上げると、もやしが敷き詰められている。

かなりラーメンを意識して作られた丼だ。

 

ご飯には結構な粘度のとんこつタレが染み込んでいる。

なかなかにパンチが効いていてとんこつ感も強い。

 

だが何味?って聞かれても正直何味かは分からない。

 

つかみどころのない味である。

 

チャーシューは3枚入っているが、思っていたほどの厚さでもないし、存在感は薄めだ。

 

ここでチキンカツを一口。

 

これよ。

これこれ。

このザクザクの噛み応えとデカさ。

この存在感はさすがかつやの隠れたエースである。

 

うむ。

 

やはり主役はチキンカツだったか。

 

そう思いながらご飯をかきこんでいく。

 

 

おや?

 

これは?

 

 

とんだ伏兵が現れた。

 

 

紅ショウガである。

 

濃厚なタレをまとったご飯と紅しょうがの相性が抜群なのだ。

 

そこにシャキシャキのもやしがピントを合わせてくる。

 

こ、これ美味いんじゃないか?

 

ここにきてようやくこの丼の美味しさに気付いた僕はペースアップ。

 

ザクザクのチキンカツの安定した美味しさ。

濃厚なとんこつタレと紅しょうがの刺激が織りなす、ジャンクでアバンギャルドな味。

これはこれで・・・

 

二日酔いのしんどさをもろともせずに、気付いたら完食していた。

 

最後の最後まで、何味かは分からなかったし、結局この丼が何者であるかも分からなかった。

でもいい。

これでこそかつやだと思うし、この頭の悪いかつやが僕は大好きだ。(褒めてる)

 

昨年のカツそば以来のアホっぽい商品ではあったが、期間中にもう一回食べようと思う。

そのときはもうチャーシューはマシじゃなくてもいいかな。

チャーシューは、うん。特筆することもなかったし。

 

増せるなら紅しょうがをマシたいな。

 

とりあえず現場からは以上です。