先週、大学時代の友人が久しぶりに高知を訪れた。
仕事の出張ということだが、時間は多くとれるらしく、遊ぼうぜという連絡が来た。
どのくらい滞在するのかを聞くと、
「5泊」
長いな。
これはなかなかハードな闘いになるぞ。
僕は友人が来るまで、そこそこストイックな生活をしていた。
ジムに行き、食事を節制し、早寝早起き。
飲みにも行かず、体重も順調に減っていった。
だが、友人が来るとなると話は変わる。
きっと毎日飲みに行くし不規則な生活になる。
せっかくこれまで『いい生活』をしてたのにな。
僕は、確実に訪れるこれからの堕落した数日間を思い憂いていた。
友人の来る当日、僕は髪を切りに行き、そのことを床屋のお兄さんに話した。
「せっかくストイックでいい生活してたのに、飲んで食べて遊んでの数日間になってしまいます。ここまで体を鍛えてきたのに、また甘やかしちゃうな~」
僕のボヤキにお兄さんはこんなことを言ってくれた。
「違う違う。逆なのよ。これまでの生活は、体にいいことをして、心も気持ちよくいれたんでしょ?だったら、これからの友人と過ごす数日こそがストイックな生活なのよ。」
え?どゆこと?
「丁寧に暮らして気持ちよく過ごしてるってことは自分を甘やかしてるのよ。だからたまには酒もたくさん飲んでタバコでも吸って、夜更かしして自分を鍛えることも大事。そういう風に考えてみたら?」
僕は衝撃を受けていた。
逆転の発想とは、まさにこのこと。
(この行を消して、ここに「お題キーワード」について書いてください)
僕は、いい生活をしなきゃという思いでいたが、実際はそうではなかったんだ。
その生活をしてる方が楽だったんだ。
僕は心がスッと軽くなっていくのを感じた。
自分の生活リズムが乱れることを嫌い、友人が来ることをビビっていた。
そんな自分はもういない。
どんとこい。
何日でも何時間でも遊び倒してやるぜ。
そのハードさが自分を鍛える日々になり、僕を大きくしてくれるだろう。
そんな決意のもと、水曜日から日曜日まで遊び倒し、体重は激増。花粉症の症状は悪化、お金はかなりの額を失った。
それに一日もブログを書けなかったし、開くことすら出来なかった。
修行の日々をボチボチ記事にしていきたい。
友人が帰って2日が経ったが、体はまだ暴飲暴食と睡眠不足の日々を引きずり、万全とは程遠い状態。
それでもいい。
僕は自分を大いに鍛えたんだ。
また今日から少しずつ甘やかしていこうかな。