むらよし農園

面白いことが書ければと。

何者かになりたい男

この連休は高校生のとある競技の大会を見に行っていた。

 

この大会の引率のために友人が、1年ぶりに高知に来るということで一緒に観戦した。

 

 

高校生たちの真剣な表情や、声、鍛えあげた体の全てが眩しかった。

 

僕のように澱んだ目で、布団にくるまって吐き気を耐えているおじさんとは何もかもが違っていた。

 

僕も昔はあんな風だったのかな。

 

羨ましいと思うのと同時に、ポッと心に火が付くのを感じた。

いや、羨ましいなんていう言葉でノスタルジーかましてる場合じゃないよ。

 

まだまだやれるだろ?

 

僕はつい先日、本気で痩せるということを書いた。

 

murayoshinouen.hatenablog.com

 

この決意自体は揺らいでないし、まだ何も諦めていない。

 

だが、ただ痩せるのは違う気がしてきた。

 

 

ただただ節制をして、トレーニングをして痩せたところで、僕は人より少し太いおじさんだ。

 

それだけの人。

 

それなら、ゴリゴリにトレーニングして、「何かをやってる人」になりたい。

 

 

昔は銭湯などでよく言われた。

 

「兄ちゃんすごい体してるね。何かやってんのかい?」

 

 

最近も言われないこともないけど、現役バリバリの高校生たちの体つきと比べると僕なんかただの一般人だ。

もう一度、もう一度あの体に。

痩せるという目標はブレてない。

今よりも体重を落とし、体をシャープにするという気持ちはある。

ではどんな体になりたいか。

 

 

大事なのは、『何者』かになることだ。

 

ジムで体を鍛えている人の体は、あくまでも「ジムで鍛えているマッチョ」だ。

 

それ以上でもそれ以下でもない。

おそらく銭湯でも、「(いい体してるな)」と心の中で思われるくらい。

もちろん横川君くらいになれば話は別だが。

【背中トレ前編】ボディビル日本王者 横川尚隆の本気トレーニング - YouTube

 

なにが言いたいかというと、ただ体を鍛えている人と、その競技に特化した体の鍛え方をした人では、『 凄味 』が違うということ。

 

 

それなら僕は後者を目指したい。

 

今から自分のやっていた競技を再開することは出来ないかもしれない。

それでも、気持ちだけでも、トレーニングのやり方だけでもあの頃に近づきたい。

 

 

男として生まれたからには何者かにならなければ。

 

 

 

高校生のあの堂々とした、自信に満ちた顔は、日々のたゆまぬ努力が現れたものだろう。

 

僕にはあの顔はもう出来ない。

肩で風を切るように歩くこともできない。

前だけを見て、一見するとふてぶてしいほどの態度は僕にはもう出来ない。

 

 

ダメだ。

お酒を飲みすぎたくらいで、布団にくるまって震えてるような奴は。

 

飯も喉を通らないなんてダメだ。

 

 

 

 

 

そう決心した僕は、過去最大の二日酔い明けの今日、朝一からとり弁当とうどんを完食。

 

最初こそ、恐る恐る口をつけてきたが、調子が出てきた。

 

昼は王将にて野菜煮込みラーメンに炒飯に餃子2人前をペロリ。

 

これよ。このほとばしるエネルギー。

 

行ける行ける。(何が?)

 

 

でもこれだけでは終わらない。

 

正直お腹の様子はおかしい。

急に胃にボリューミーなものが飛び込んできたのでビックリしている。

なんなら何度かトイレに走っている。

 

 

でも大丈夫。

今日の僕はまだ攻めれる。

 

晩ご飯にはこれをチョイス。

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『彩り野菜とキーマのスパイスカレー 大盛り 5辛 手仕込みささみカツトッピング』

 

 

美味過ぎる。

3月からの新メニューであるスパイスカレーと

もうすぐサヨナラの手仕込みささみカツを合わせるというやんちゃなオーダー。

 

めちゃめちゃハマる味なんだけど・・・

 

 

 

でも、

 

 

でも、胃が、

 

 

 

胃が泣いている。

 

もうやめてと。

 

 

これ以上酷使しないでと。

 

 

 

 

くっ、

 

体よもってくれ!界王拳10倍だーーーーーーーー!!!

 

 

体力の全てを使い果たし見事完食。

 

量や、トッピングはともかく、こんなお腹の状態で辛いもの頼む意味は分からなかったな。

 

 

 

そーっと家に帰り、そーっと布団に潜り込んだ。

 

昨夜と同じ体勢だ。

 

 

こんな体勢で、お腹を刺激しないようにまんじりともせずに寝てるときに言うことじゃないかもしれない。

 

ましてやこのジェンダーレスで、男らしさも、女らしさなんて言葉すらなくなった時代に言うことじゃないかもしれない。

 

 

だけど言わせてください。

 

 

「俺は男だぞ」

 

 

強い体で

 

強い気持ちで生きていこう。

 

 

 

 

追伸

 

この決心の2時間後

真夜中のトイレで泣きながら震えてたのもまた男の姿なのである。