むらよし農園

面白いことが書ければと。

こんな友情もあるんだ

東京から友人が出張に来ていた。

彼女は全国を飛び回る仕事をしており、たまに高知にも来ることがある。

 

仕事が忙しく会うことは難しいと聞いていたが、一日延泊することが出来たとの連絡が来た。

 

そこで日曜日に会うことになった。

 

日曜市で待ち合わせて、久しぶりに再会をする。

実に5年ぶりである。

 

日曜市を見て回り、須崎へ移動し鍋焼きラーメンを食べる。

高知の鍋焼きラーメン二大巨頭のひとつである『まゆみの店』へ。

 


その後沈下橋を見たいというので四万十川にかかる一斗俵沈下橋へ。

 

僕自身まゆみの店も沈下橋も初めてである。

 

それをさもこの道のベテランかのようにアテンドする。

 

思いのほか楽しんでくれたようでなによりである。

 

そこからさまざまなとこを見て回って市内に戻る。

夕食を食べて、翌日も早いということでお酒も飲まずに解散をする。

 

とても楽しく過ごすことができていいリフレッシュになった。

 

 

 

彼女と初めて知り合ったのは12年前、まだ僕が大学生の時だ。

もう仕事をしていて、その時から全国を回っていた彼女の仕事のアルバイトをしたのが最初である。

そこからの縁でこの歳まで交流が続いている。

 

彼女と最後に会ったのは5年前と書いたが、その前に会ったのは10年前である。

 

 

5年に一度しか会わないというとても不思議な関係だ。

 

連絡だって、とらない時は1年以上ないなんてザラだ。

 

それでも今日会ったときの最初の挨拶から、一切なんにも気恥ずかしさや気まずさなど微塵も感じないような人である。

 

高校の時の担任に言われた、

 

 

「毎日一緒にいるから友達ということでもないし、たまにしか会わないから親友じゃないなんてことはない。会う頻度や一緒にいる時間など関係なく友人と思えるような人を作りなさい」

という言葉を今になって思い出す。

 

当時、ゴチャゴチャしていた女子の友人関係のトラブルに釘を刺すために、クラスみんなの前で言っていた言葉だった。

 

久しぶりに会った彼女とは、昔の話や最近の近況を話しているだけで話は尽きることはなかった。

そこに5年間のブランクはなく、お互い老けたねなんて話を笑いながらすることが出来た。

 

たまにしか会わないどころか、5年に一回しか会わない。

それでも僕は友人だと思っているし、こういう関係があるというのはとても心強い。

 

帰り際、「次会う時はお互い40代ですね」なんていうことを笑いながら言える。

 

 

そんな友情があってもいいんだと僕は思う。


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