今週の金曜日、1月13日から無印良品の一部商品の値上げがされるらしい。
大人気の『バターチキンカレー』をはじめとした食料品や家具、そして僕の愛用してるスモールバスタオルもそのリストに入っている。
これは行かなければ。
僕は初詣のおみくじで、『中の下』というなんとも言えないものを引いた。
2年前は『上上の上』という最高の結果だったのに。
そして、そのおみくじにはこう書かれていた。
「古きこと大いに悪し」
正直あまり意味は分からなかったが、信心深い僕はその日から断捨離を始めた。
物持ちのいい僕は、割と長くモノを使いがちである。
しかし、古きことは悪しなので、全て捨てた。
靴、靴下、シャツ、冷蔵庫の中の使わない調味料、かなりのモノを捨てた。
そのタイミングでの無印の値上げニュース。
神様も無印行けと言っている。(言ってない)
仕事終わりに無印へと向かう。
無印は平日にもかかわらず多くの人で賑わっていた。
そして僕と同様仕事終わりの同僚が3人いた。
みんな同じこと考えてて笑った。
とりあえずタオルと靴下と化粧水をカゴにいれる。
そしてカレーコーナーへ。
バターチキンカレーは普段買うことはない。
迷った末に、値上げしない『グリーンカレー』を3つ買った。
バカなのかもしれない。
そしてそのまま隣のユニクロに向かう。
セール中で多くのものが安くなっていたが、ここでも全く安くなってない『スーパーノンアイロンシャツ』を購入した。
ユニクロで一番使えるのはこれだと個人的に思っている。
結局、他にもちょこちょこと買い、捨てた分以上のものを家に持ち帰った。
しかし、いいんだ。
新しいものだから。
帰りの車でいろいろなことを考える。
「古きこと大いに悪し」という言葉について。
僕は単純に言葉の通り、家にある古いものを処分しようと考えた。
しかし、もっともっとこの言葉は深い気がしてならない。
古きこととは、モノだけの話ではないのかもしれない。
僕が34年間で身につけた様々なものの見方、考え方、その全てを見直す時期なのかもしれない。
古いことすべてが悪いこととは僕は思わない。
大事にすべきこともたくさんある。
しかし、自分自身でも「この考えは古い」と思うことが多いのも事実。
そういったものを一新し、古くから大切にしてる価値観と合わせて、新しい自分に出会いたい。
そんな気持ちになれた。
家に帰り、新しく買ったもののタグを切ってクローゼットにしまい、そのまま靴箱に眠向かう。しばらく履いていないビルケンシュトックのモンタナを引っ張り出して磨いてみた。
乾いた皮をブラシでそっと磨く。
少しずつ息を引き返していくモンタナ。
明日はこれ履いて出勤しようかな。