もう決めてました。
18時を越えて、ドカッと書類の束が届いた時点で決めてました。
この仕事を終わらせたら22時を越えることは確実。
体も心も擦り切れるのは確定。
そうなれば行くしかない。
『竹葉』に行くことは前世から決めてました。
高知の誇るお食事処。
行ったことない人はかなり損してる。
僕の大好きな店だ。
22時を過ぎて職場を後にする。
疲れているが気持ちは昂っている。久しぶりだな。
赤い提灯の明かりにホッとする。
『開いててよかった』のキャッチコピーはセブンじゃなくてこういう店にこそふさわしい。
とりあえず瓶ビール。
そう言ってその日のおばんざいを見る。
「これと、これも」
名前なんか分からないから指さし確認。
頼んで数秒でビールは届いた。
この一杯のために22時まで長い長い助走してたんだな。
キュッと飲み干しては注ぎ、美味しいおばんざいをつまんではキュッといく。
豚肉とシソで豆腐をまいて、甘いたれに絡めてるやつが最高に美味かった。
どんどん気持ちがポジティブに傾いていく。
ストレスなんてものは無縁だとずっと思っていたし今も思っている。
しかし日常のどこかにその発散の糸口を探している自分を見つけることが増えた。
今日なんてその典型だ。
そして実際に発散しようとした結果、今ここでビールの泡とともにはじけている。
よしビールもう一本。
つまみも追加しよう。
頼む人が多いし、メニューの最上段にあるギョーザを。
めちゃめちゃ手作りの味。
野菜が主役の、素朴だがなんともいえない味。
とにかく美味しいんだ。
みんな頼むのも納得。
ペース配分もばっちり。
餃子とビールをぴったりフィニッシュ。
今日はこれで終わり・・・じゃない。
お食事処で飲むってなったらいい〆を。
丼ものも定食も雑炊も、そして麺類も充実してる。
変化球にオムライスなんて通なチョイスもありありのアリ。
〆には事欠かない。
何食べても美味しいんだから迷うのは当然。
そんななか僕がチョイスしたのは・・・
まさかの〆に単品味噌汁。
これがもう白眉。
美味しいの美味しくないのって。
美味しすぎるのよ。
がっつり煮込まれたような味噌汁とは全然違う。
フレッシュな風味。
出汁が抜群に生きている。
ちらっと見えた作り方から察するに、注文を受けてから出汁とお味噌を合わせている。
作り置きには出せない鮮烈な香りと出汁の強さが出ていた。
あーキマっちゃうな。
これはもう。
溶け切った。
明日からの活力を飲み干してお店を出る。30分ほどの至福。
会計も2700円ほど。
定期的にこんな夜を開催できるならきっと大丈夫。
何かに悩んでいたような気がするけど忘れたよ。
これが僕のChill Out
高知に来たらぜひ。
みなさんの行きつけの店でのChillな過ごし方も教えてください。