昨日の記事で天下一品の期間限定メニュー『超こってり』にたどり着くまでのドラマを描く新しい連載、『テンイチ』をスタートさせると書いた。
それくらいたどり着けない幻の味だと思っていた。
しかし、『テンイチ』は第1回が最終回となりました。
今日食べれました。
頑張って並んで
食べました。
昨日少し飲んでいたので朝はゆっくり7時半ごろに起床。
洗濯や洗い物などの最低限の家事をこなしたら後輩に連絡をする。
先日、超こってりの話をすると食べたいと言っていたので、一緒に行こうと誘っていた。
昨日は10時45分に行って食べれなかったので、今日は10時20分くらいに行ってみようという話。
待ち合わせ場所に行くと後輩は眠そうな目をこすりながら、今起きたということを告げてきた。
起きてすぐに超こってりか~と独り言を言っている。
無視して車を走らせて10時22分にお店に到着。
車が2台しか止まっていない。
それに誰も並んでいない。
みんな車の中で牽制しあっている。おそらく、寒いからギリギリまで車で待とうという作戦だろう。
僕と後輩はなんの駆け引きもなく車を停めてすぐに並んだ。
するとほかの車からいそいそと3人が降りてきた。
これで5人。今日の先着5杯は完売ということになる。
僕らが並んでから数分の間に何台も車が入ってきては、並んでいる僕らの人数を数えて帰っていく。
危なかった。やはり10時30分では間に合わなかったようだ。
先頭に並ぶこと20分。店員さんがやってきた。
「こちらにお並びの方皆さん超こってりの注文でよろしいですか?」
そう聞いて回りながら温かいお茶をふるまってくれる。
なんというホスピタリティ。
「超こってりはトッピングはネギのみで、並盛だけの提供になってます。セットもありません。」
超こってりのその濃厚な旨味を最大限味わてほしいということで、トッピングなし、並盛のみ、セットなしというルールになっている。普段なら入っているニンニクすら別皿での提供らしい。
天下一品が超こってりにかける思いが伝わってきた。
とりあえず白ご飯の並を追加して注文終了。
そしてさらに待つこと10分。
やっと開店だ。
開店前に並ぶなんてパチンコ屋以来だ。
思わず「おはようございます」と言いながら入場してしまいそうになる。
席に案内され、追加の注文を聞かれてさらに待つこと5分。
とうとうやってきた。
ウマそうすぎる。
めちゃめちゃ濃厚な香りが鼻腔を満たす。
てっかてかに光るスープも食欲を刺激する。
スープを一口すすってみる。
いや、もはや「食べる」のほうが正しいな。
めちゃめちゃ濃い。
味が濃いとか塩味が濃いとかではない。
いつものこってりがさらに『濃い』こってりになってる。
旨味や甘味、その他の味全てがゴリゴリに濃縮されておりベラボーに美味い。
これはヤバい。
想像以上。
麺もいってみる。
重い。
麺にスープが絡みつきすぎて重い。
それを見越して普段の麺よりも短くカットされている。そのおかげでちょうどいい量を口に入れることが出来る。そういう細かい調整がされているのも、超こってりへの本気度が分かる。
濃厚スープをまとった麺をすすり、ご飯をがばっと頬張る。
幸せが訪れた。
こんなにうまいとは思わなかった。
ちょっとヤバいなと後輩に目を向けると、起き抜けとは思えないテンションでがっついていた。
そうなるのも納得の美味しさに僕もがっつく。
ちなみにセットでの提供はされていないが単品での注文は可だったので、こんな感じ。
その後はもう一心不乱に食べ進める。
「ヤバっ」
「リピート確実だな」
「ヤバっ」
という独り言を繰り返しながら完食。
最初の一口以外はスープをすすった記憶はないが食べ終わるころにはこんだけしか残ってなった。
大満足で店を後にする。
もうダメかも。
元のこってりには戻れないかも。
それくらい美味しかった。
2月いっぱいなのが本当に悔やまれる。
でも、まだある。あと2週間ちょっとある。
あと2回は行きたい。
今月のお題の使い方間違ってるかもしれないけど
今週のお題「復活してほしいもの」
まだ終わってないけど、終わる前から言っておくね。
天下一品「超こってり」
早めに復活してください。
年1でもいいのでお願いします。
こうして僕の初めての「超こってり」体験は終わった。
この後高知県東部の知らん道や懐かしい道をブラブラして帰る。
夜は家飲みをして一日を終えた。どれも楽しかったが、
どこにいても、何をしてても、口の中、そして頭の中にへばりついて離れない。
超こってりの濃厚なあの味が刻まれてしまっている。
僕はもう戻れない。
食べる前の自分には戻れない。