むらよし農園

面白いことが書ければと。

夏の終わりに

もうアレだ。

 

これはもう言い逃れ出来ない。

 

嘘だと思いたいけどもう無理だね。

 

 

夏、終わったね。

 

 

朝起きたら少し寒かった。

 

少しじゃないかも。布団をかぶってる自分がいたから間違いない。

いつもの起床時間なのに、いつもより暗い気がした。

 

窓を開けてみる。

 

紛うことなき秋の風。

 

そこに夏の姿はなかった。

 

なかなか帰らないなと思っていて、みんなから疎まれだしたタイミングでスッといなくなる。

いいやつか悪いやつか判断しにくい転校生みたいなやつだな。

 

バイバイくらい言わせてくれよ。的なタイプね。

 

朝から少しセンチな気分になったが、やることは変わらない。

 

白湯を飲んで、ヨガして(やかましい)、お弁当作って朝食食べて。

 

もうヨガしてたって白湯を飲んだって汗ばまない。

なんなら少し肌寒い。

 

気持ちも上がってこない。

 

僕は夏が好きだったんだな。

 

いつものように自転車で通勤する。

いつものように半袖だ。

何か羽織るものを持ってくればよかったと後悔するくらいの涼しさ。

 

ぼんやりと、去ってしまった夏について考える。

 

今年は満喫できたかな?

海で泳いだりしてないな。

花火も見てないししてないや。

ラジオ体操は1回だけ行けたな。

 

もっと遊びたかったな。

 

 

夏ってのはいつも、終わってから存在感を出してくるんだ。

 

暑さも、日の長さも、寝苦しさも。

 

夏が過ぎれば急にエモくなるんだ。

 

そんなこと考えてるうちに職場につく。

 

センチな気持ちはセブンのコーヒーに溶かして飲み干す。

ひたってる暇はない。

 

10月に入って急に忙しくなってきた。

 

9月のんびり働きすぎたかな。

 

仕事が終わり、外はもう真っ暗。

ひんやりとした風が妙に寂しさを呼ぶ。

 

夏の終わりが一番寂しくなるしメンタルが崩れやすいと思うのは気のせい?

いや気のせいじゃない。

 

僕、夏好き過ぎじゃない?

 

少し涼しくなったくらいでこんなセンチなことある?

今年もまた、夏をやりきれなかったという思いがそうさせるのかもしれない。

 

毎年毎年そう思ってる。

 

『今年こそ夏を満喫してやる。遊び倒してやる。』

 

小学校1年生から同じ目標を立て続けている。

 

35になった今でも。

 

これまで一度もクリアしたことのない目標である。

 

もしかしたら夏ってそういうもんなのかもしれない。

満喫しようとか、遊びまくろうとか思うけど、実際にはそんなに遊べない。

ダラダラと涼しい部屋で寝てたりする方がよかったりする。

 

そうして夏が終わると、涼しい部屋で寝ころんでいた自分を悔い、炎天下のビーチで酒を片手にギャルとはしゃいでいたはずの自分に思いを馳せる。

 

毎年これの繰り返しだ。

 

布団に入ってまでこんなことを未練がましく考える。

そもそも炎天下のビーチでギャルと遊んだことなどない。

 

来年の夏こそは。

 

夏休みは絶対短い

100年前も 100年先もおんなじ

宿題だね ホントの空の

透きとおる青 君の隣で見ること


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