町中華が好きだ。
もうホント大好きなんです。
このブログでも高知の町中華をいくつも紹介してきた。
そんな町中華大好きな僕だが、先日一軒のお店を訪れた。
その店の名は『天山』
何とも男らしいネーミングのこの店は、ずいぶんと昔から知っている。
なぜなら、高知でも屈指の人気を誇る町中華の名店だからである。
ずっと行きたいとは思っていた。
もう10年以上。
しかしなかなか足が向かなかったのには理由がある。
それは、人気店でなおかつ店内が狭いため行列が出来ることが多いということ。
また、庁舎、役所が密集するエリアにあるため、昼時はホントに混雑しており、並ばないと入れないし、入れても相席なのである。
そして駐車場がないのと、日曜定休日なので、行く機会に恵まれなかったのである。
まぁつまり諸々の事情が重なり行けてなかったのだ。
結論から言います。
これまで行ってなかったことを激しく後悔するほどの名店でした。
まず入った瞬間のオーラ。
美味いもの食わせる雰囲気全開である。
昼時を過ぎての入店だったがもちろん人はたくさん。
僕が店を出るときには満員となっていた。
元気のいいおばちゃん、一人黙々と作る大将。
熱気ムンムンの厨房とは裏腹の冷房ガンガンテーブル。
美味い店の条件は整っている。
なによりバッチバチにいいい匂いがしている。
何の匂いってこともないが、腹が鳴るような匂いだ。美味いもの作っていることが伝わってくる。
何を頼もうか迷っているとおばちゃんが、
「今日のサービスランチは天津飯だよ」と教えてくれる。
天津飯の価格は750円、しかし本日のサービスランチの価格は600円。
めちゃめちゃお得やないかい。
天津飯ください。
このツヤッツヤの餡を見てください。
美味しい表情してるでしょう？
まずはセットのスープに口をつける。
その一口目からもう衝撃だった。
町中華のスープなんてどこも大差はない。
しかしここのスープは、ガツンと濃い中華スープにシャキシャキの白ネギが効いててえらく美味しい。
これだけでこの店が力のある店だというのが分かった。
そして肝心の天津飯だが、完璧にこれまでの店で一番好きな味だ。
2口食べたところで高知県の天津飯ランキング堂々の1位にランクインした。
もう飲めるほどにふわふわな卵と、旨味は強いが決してくどくない餡がベストマッチ。
マジで永遠に食べ続けられる。
食べながらずっと後悔していた。
なんでこんなに美味しい店にこれまで来なかったんや。
何してたんや僕は。
壁に貼られたメニューを眺める。
そこには、色が変わっている場所がいくつかあり、壁からはがされたメニューがいくつかあることを伺わせる。
大将は高齢なようだし、1人で切り盛りするにはメニューを削る選択をしたんだろうと勝手に想像した。
損してるなー。
こんだけ美味しい天津飯作れるってことは絶対何作っても美味いやん。
食べたかったー。
もう食べれないなんて大損害やんか。
お店に入ってくるお客さんは、席に着く前に
「スーラ―」
「味噌」
「担々麺」
「豚丼」
とオーダーしていた。
こんだけオーダーがバラけるってことは、ホントに何食べても美味しいんだろうな。
絶対にすぐに再訪することを誓ってお店を後にした。
その後、近くで用事を済ませた僕は、もしかしたらもう一回行けるかもしれないと思い、天山に向かった。
残念ながらギリギリ閉店していたため、2度目の昼ご飯は食べれなかった。
冷静に考えたらアホだけど、それくらい美味しかったんだ。
早くまた食べに来よう。
次は・・・豚丼かな？
