むらよし農園

面白いことが書ければと。

【 ビワイチ9 】ブルーシーターに僕はなる

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サイコロ再び

 

 

最後の力を振り絞り、僕らは琵琶湖大橋までたどり着いた。

 

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琵琶湖大橋

 

せっかく来たからと、展望台まで登ってみる。

体力は皆無だが、きれいな朝日を見るために頑張る。

 

 

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ぶっ飛ぶほどきれいな朝焼けが広がり始める。

 

朝日が上がっていくにつれ、これまで走破してきた琵琶湖の全貌がうっすらと見えてくる。

 

 

ようやくここまで来たんだなという感動と、何のためにこんなことしてんだという疑問で心はぐちゃぐちゃ。

 

 

 

ただ、そんなことを全て飲み込むくらいには美しい朝焼けだった。

 

 

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疲れはピークだったが、今後の予定を決めないといけない。

 

再びサイコロに任せることにした。

 

 

 

1.マック行って休む

2.マック行って休む

3.ホテル行く

4.ネカフェ探す

5.スーパー銭湯に行く

6.マック行って休む

 

 

後輩

1.近くで休む

2.近くで休む

3.ネカフェ

4.ネカフェ

5.マックで休憩

6.パチンコ

 

 

先輩

1.大津まで漕ぐ

2.ゴールを目指す

3.野宿

4.野宿

5.競艇

6.ゴールを目指す

 

 

 

ちょっと先輩だけ頭イカれてんな。

 

大津まで漕ぐってなんや。大津がゴールやんけ。

 

 

僕と後輩は一刻も早く休みたかった。

 

 

まずは1回目のサイコロを振る。

 

 

 

『4』

 

おっと。

 

これで、僕と後輩の書いた「ネカフェに行く」と先輩の書いた「野宿」の2択になった。

よし、これでこれ以上こぐことはなくなった。

 

あとはネカフェ引いて休むだけだ。

 

 

 

 

次に振ったサイコロが1,2なら先輩の案、野宿。3456なら僕と後輩の案、つまりネカフェになる。

 

運命のサイコロは僕が降ることになった。

 

 

 

頼む。ネカフェでシャワー浴びてエアコンの効いたとこで休ませてくれ!!

 

天高くサイコロを放り投げた。

 

 

 

 

ブルーシーター現る

 

 

 

 

 

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漂うホームレス感



 

 

野宿になりました。

 

 

 

公園の東屋で野宿することになりました。

 

 

 

僕が投げたサイコロは『1』でした。

 

 

マックでハンバーガーを買って、コンビニでビール買って公園で食べて飲んで寝ました。

 

 

ホームをレスしてる感しかありませんでした。

 

100均で買っていた銀マットとブルーシートが本物感を演出してくれました。

 

ブルーシーター。つまり街の賢者になれた瞬間でした。

 

 

こんなところで寝れるかと思っていたけど普通に寝れた。

疲れてたので爆睡でした。

 

 

途中、ゲリラ豪雨よって顔面を雨で打たれて起こされたり(先輩は起きず)

 

 

トロンボーンの練習に来た女の子に至近距離で演奏され起こされたり(先輩は起きず)

 

 

数々の邪魔はあったが結局11時ごろまで眠った。(先輩は11時半まで)

 

 

 

ゴールは大津なのか?

 

 

疲れが十分とれたとは言えないが、少しでも寝たことで次に進めるだけの体力は戻ってきた。

 

暑いし、体は臭いし、湿度もえげつない。

 

そんなコンディションのなかゴールである大津駅を目指す。

 

 

このあたりから大分街になってきており、これまでのように広い道をすいすい進むということが出来なくなっていた。

 

縦1列になり、会話もなく進む。

 

みんな消耗していた。体も心もすり減り会話する余裕すら失っていた。

 

残りちょっとの道のりだがそれがホントに長くしんどい道に感じた。

 

もう少しでゴール。

うれしいのかどうかも

よく分からなくなっていた。

 

 

それに

 

 

大津から京都までまたチャリで帰るのかな?

来た道戻るのかな?

 

じゃあゴール大津じゃなくね?

 

そんなことばかり考えていたせいで最後の10キロくらいの記憶がない。

 

 

そうこうしてるうちに大津に突入した。

 

つづく