先月帰省した際の心に残ったエピソードのあれこれを。
・相変わらずの絶景
私の生まれ育った島は、2021年から世界自然遺産に登録されている。
数多くの固有種が生息し、太古から姿を変えない深い自然が売りである。
飛行機から見えるその姿は、ひいき目で見ても楽園だ。
空港から実家に向かう途中に写真を撮る。
パねえ。
いつ何時、どんなところで撮ろうが映えてしまう。
圧倒的な画力である。
これが世界遺産の実力。
僕が住んでいた頃はまだ、世界遺産なんて話題にも上らないくらい地味で知名度も低い島だった。
それがいまや。
嬉しいような寂しいような。
ただ、いつ見てもこの絶景には誇らしさを覚えてしまうんだ。
・売ってるものがおかしい問題
島について、実家に向かう途中。
喉が渇いたので、近くの商店に立ち寄った。
そこには、本土の人では、およそお目にかかれないようなものばかりが並んでいた。
まずコレね。
まぁこれは割と見ることもあるかな?
島バナナの房丸ごと1本売りね。これはよくあるよね。
めちゃくちゃ高いね。
次はこれね。
島みかんね。
マットのグリーンと同化するくらい緑色だけどね。
島で採れたものは、『島○○』って言っとけばなんでもいいみたいな風潮あるよね。
そんでこれね。
どこの店でも見かけるどデカい冬瓜ね。
方言では『シブリ』っていうんだけどね。
『ジブリ』みたいな感じだね。
他にもたくさん島っぽいモノ売ってるので、詳しくは下の記事も見てください。
・ご近所さんのおすそ分けもおかしい問題
実家のご近所さんの家に久しぶりに顔を出した。
特に用事があるということではなく、元気でやってるぜという顔見せである。
おばちゃんは外で庭いじりをしていた。
僕を見たおばちゃんは、「久しぶりーーー」と思いのほか喜んでくれた。
家の中に招かれたが、長くなるので庭先で軽く立ち話。
そろそろ帰ろうかということを伝えると、おばちゃんは
「ちょっと待ってて」
と言い、家の中に入っていった。
10秒ほどしておばちゃんは
「今日採れたやつだから。これ持っていきなさい」
と僕に果物を渡してきた。
まさかのドラゴンフルーツである。
ちょっとみかんもっていきなさい、くらいの感じでドラゴンフルーツが出てくることなんて普通はない。
さすがだぜ。
・魅力しかない島
やはりこの島には魅力が溢れている。
1日や2日ではきっと味わいきれない。
少なくとも5泊くらいはしてほしいな。
これから、どんどん観光客も増えていくだろう。
移住者も増えていくかもしれない。それでも変にそういう部分で『おもてなし』仕様の島にならないでほしい。
何も変わらずいつも通りの営みが続いていくことを願いたい。
しかしながら、僕のような島を離れた人間の意見なぞに耳を貸す必要もない。
島に住んでる人々が、島のために何かを改革していくというのなら、それもまたよき。
その時はそれを応援しよう。
ただ、美しい自然だけは手をつけずに置いていてほしいかな。
島の話はまた近いうちに色々書きます。
ポジティブなこともネガティブなことも。
お楽しみに。