むらよし農園

面白いことが書ければと。

絶対に笑ってはいけない打ちっぱなし

土曜日に久しぶりにゴルフに行くので、ここ数日は続けて打ちっぱなしに行っている。



昨夜も行ってきたのだが、練習中、前の打席の人のせいでいろいろとおかしくなった話をさせてください。

 

 

20時ごろに練習場へ到着。

 

なかなかに人が多く、空きが少ない。

ようやく見つけた端の方の打席に荷物を置いた。

 

靴を履き替えて準備運動をする。

なんとなしに前の打席を見ると、少し高齢の男性と、レッスンプロだと思われる中年の男性がいた。

 

とても熱心に練習をしている。

 

レッスンプロの方も、手本となるスイングを何度もして見せ、アドバイスを送っている。

やはりこうやってレッスンしてもらうのが上達の近道なのかな?

いつまでもYoutubeと雑誌だけで練習してちゃダメなのかな?

 

そう思いながら、僕も練習をスタート。

大丈夫。人は人、自分は自分だ。

そう言い聞かせてボールを打ち込む。

 

しかしやはり前方が気になるのも事実。

 

 

「ボールを打ち込むときに体ごと沈み込んでそのあと浮き上がるように・・・」

 

「テニスのスイングでもそうでしょ?体真っすぐのままは打たないでしょ?」

 

「プロのスイング見るとよく分かるんですけど、インパクトまでにこうやって・・・」

 

「そうそうすごくよくなってきましたね」

 

 

めちゃめちゃ気になるやないか。

 

全然集中できない。

どんな打ち方してるのか見たい。

 

そう思い、一旦椅子に座り様子を見ることにした。

 

 

おじさんはスイングの途中で止められながら何やら指示を受けていた。

眼差しは真剣そのもの。上手くなりたいという輝きに満ちている。

 

かっこいいじゃないか。何歳になっても上手くなりたいというその向上心。

何かを始めるのに遅すぎることなんてないんだと改めて感じた。

またいくつになっても楽しめるゴルフという競技のおもしろさに改めて触れることが出来た。

 

 

そのとき。

 

 

おじさんがスイングの途中、トップで姿勢をキープしている状態でレッスンプロがあれこれ指示していた。

 

そして

 

「そのまま、さっき言ったことを意識して振り切ってみてください」と言った。

 

 

おじさんはしっかりそこからフルスイング。

 

すると

 

 

 

『ブビビブィィイィイイイィィ』

 

という破裂音のようなおじさんのオナラが響いた。

 

 

 

僕は呆気に取られている。

 

おじさんはオナラしたくせにシカトを決め込んでいる。

 

レッスンプロはというと。

 

 

死ぬほど唇噛みしめながら笑いをこらえていた。

 

肩を小刻みに震わせながら耐えている。

『絶対に笑ってはいけない打ちっぱなし』が始まった。

レッスンプロはお客さんのプライドを傷つけないように必死にこらえている。

 

おじさん、早く何か一言言ってあげて!屁しちゃいました~的なことを言ってくれ!

笑ってもいいような雰囲気にしてあげて!

じゃないとレッスンプロが唇嚙み切って死んじゃうよ。

 

僕の必死の心の呼びかけもむなしく・・・

 

 

おじさんは何故か無言でもう一球ボールを打ち始めた。

 

 

そこでレッスンプロは耐えられなくなり、半分吹き出しながらトイレの方に駆けていった。

 

 

僕は一人ニヤニヤしていた。

 

いいもの見れたなー。

こんなおもしろいことあるかね~

 

いやーゴルフってほーんといいもんですね。

 

 

ちなみにレッスンプロのアドバイスを中途半端に盗み聞きしてた僕は、スイングがガタガタになってしまい、自分のスイングを見失う迷子状態に陥ってしまいました。

 

あの二人絶対許さない。