むらよし農園

面白いことが書ければと。

恩にはドンと返す

6時起床。

 

少々眠いが気持ちは萎えてない。

昨夜の竹葉で心の癒しはばっちりだから。

 

昼は会社をこっそり抜け出して王将へ。

 

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入店から退店までのタイムが15分だった。昔のサラリーマンみたい。

 

 

 

そして今日は飲み会。

久しぶりのがっちり飲み会。

 

業界のお偉いさんたちとの忘年会だ。

人数は4人。感染者はずっと出てないとはいえ油断はできないからね。

 

 

仕事が押したため僕は少し遅れての到着。

 

上司から「タバコ買ってきて」と言われる。

 

 

洒落で2本抜いてから渡してみた。

 

 

上司は

「おい最近のタバコは本数減っちゅうがか?」

と爆笑してくれた。

 

この辺が愛され後輩たるゆえんだろうか。

 

飲み会は個室の居酒屋での作戦会議スタイル。

 

話題は終始、来年の夏の僕のヘアースタイルについて。

 

とりあえず角刈りにすることが決定してしまった。

前々から飲み会のたんびに言われ続けていたことなのだが、この度正式に決定する運びとなった。

 

しかも一回だけと思っていたのだが、二人の上司が

 

「俺んとこの床屋は角刈り上手やきね~予約しちょっちゃおき。」

 

「いや俺んとこも角度がえいきね。定規でビッシー立つき。うちんとこで切りや」

 

となぜか張り合い始めてため、両方で切ることになった。

 

 

意味が分からなすぎる。

 

 

 

平日の飲み会ということもあり、遅くても21時には終わろうという話をしていた。

この手の約束は守られたためしがない。

しかし今回はみんなそのつもりで動いている。スタートも早かったし、ピッチも早い。

 

これは21時終了あるぞ。

 

目標達成のために早めに二次会へ行く。

 

そうだよな。コロナのこともあるし、平日で明日も仕事だし、みんないい大人だし。

たまには守られたっていいよね。

 

 

 

 

二次会が終わったのは22時だった。

 

 

バカが。

 

 

 

そして3次会へと進む。

 

 

 

バカが。

 

 

 

 

三次会こそは早めに終わって23時にはお店を出ようと固く誓う。

 

 

 

三次会が終わったのは23時45分だった。

 

 

 

バカが。

 

 

 

 

三次会のお店で『奉加帳』がおいてあった。

 

奉加帳というのは、部活などで全国大会に出場するチームの遠征費援助のための寄付を募るものだ。

 

 

中を見てみると、僕がすごくお世話になった学校の部活だった。

 

財布を見ると一万円札あ1枚、5千円札が1枚、千円札が3枚あった。

 

バランスよく入っている札だ。

 

 

 

酔っていたこともあり、ドカンと5000円寄付した。

 

 

その後飲みながら色々考える。

 

大学時代にめちゃくちゃお世話になった学校と先生だ。

 

僕がこれまで受けてきた恩を考えれば5000円では足りないのではないだろうか。

 

日本円の単位ではもう一段階上がある。

大会で一番上を目指すなら。そこを寄付するのがいいのではないか。

 

そもそも一度財布を確認したときに一万円札がチラッと見えた時からなんだかもやもやはしてたんだよ。

 

このもやもやを抱いたまま家には帰れないでしょ。

 

 

「ママ、さっきの5千円一旦返してくれん?」

 

5千円を受け取り、

 

 

「これに替えといて」

 

 

と一万円札を渡す。

 

 

こんなかっこいいことってあるかな?と自分に酔いしれたが、ホントにかっこいい人は最初から出しているんだろう。

 

 

心のつかえがとれ、気持ちよくなってしまったがゆえに飲みすぎてしまった。

 

家に帰ったのは12時を過ぎていた。

 

でもいい。

 

今日の自分はかっこいい自分だった。

 

 

明日もかっこいい自分になりたいな。