高知市では本日成人式があったようで、晴れ着姿の若者たちの姿がそこかしこで見られた。
みな、ツヤツヤでテカテカでパッチパチに弾けてた。
そのあふれる若さにため息が出てしまう。
僕も14年前は・・・
いかんいかん。
若さを羨むほど歳とってはいない。
しかし、懐かしい光景であるのは事実。
僕は自分の成人式を思い出していた。
成人式が終わった後、地元のみんなで盛大な飲み会がひらかれた。
みんなめちゃめちゃテンション高く、一次会からハイペースで飲み進めた。
二次会に向かうときには、みないい感じに仕上がっていた。
二次会は、カラオケを一軒まるまる貸切っての大宴会。
各フロアには、デカいポリバケツにこれでもかと入った酒がスタンバイ。
みんなのテンションはまたも爆上がり、ありえないペースで飲み進めていく。
1人、また1人と脱落者が出ていく。
21時から始まった二次会も、てっぺんを過ぎたあたりから人数が半分になっていく。
みなベロベロで、誰一人無事な人間はいない。
僕は、みんなに無理やりさせられた、元カノとのデュエットを最後に意識を無くしてしまった。
ちなみに曲はケツメイシの『東京』である。
名前を呼ぶ君の声が今も胸に残る~♪
やかましいわ。
意識を無くして3時間ほどが過ぎて、僕は意識を取り戻していた。
「寒い」
あまりの寒さに体が震えている。
当然だ。
僕は膝上まで川に浸かった状態で寝ていたのだ。
一体どういう経緯でそうなったのかは分からないが、僕ともう一人のバカと二人並んで川に入っていた。
もう一人を叩き起こし、川から脱出した。
携帯は・・・ある。
友人に連絡をする。
どうやらみんな〆にジョイフルに行っているらしい。
ズボンと靴を絞れるだけ絞り、僕らもジョイフルに向かう。
深夜のファミレスが僕らのいつもの〆だった。
夜中4時~5時に食べるジョイフルのチキンドリアは最高だった。
僕らバカ二人がついた頃には、みんな疲れ果てており、僕らの靴が濡れてることにも誰もツッコんでくれなかった。
みな静かに〆の料理を食べ、静かに店を後にした。
これが僕の成人式です。
あれから14年が経ち、さすがにこんなバカな飲み方をすることはない。(多分)
あんな飲み方はしゃぎ方はもう出来ない。
ある意味寂しくもある。
今日明日の成人式終わりの若者たちへ。
飲み過ぎには気をつけてください。
人に迷惑かけない程度にはしゃぎましょう。
そして川には近づかないように。下手したら死にます。
そしてまわりの大人たちへ。
目に余るような騒ぎ方をしてる若者たちに、言いたいこともあるでしょう。
飲み方をまだ知らない若者の、地球に自分たちしかいないと錯覚してるような飲み方に辟易とすることでしょう。
しかし、みんなあんなだったんですよ?
忘れてるだけで、僕らにもあんな時代があったんです。
少しだけそういう気持ちで見てあげましょう。
ほら、なんだか昔の自分を見てるようで恥ずかしいでしょ?
そういうもんです。
みんな成人おめでとう。