最近スープジャーなるものを買ってみた。
本格的に寒い日々が始まりそうなので、昼にほかほかのスープを家から持っていきたいと考えたからだ。
それにだいたい毎日スープを作ってるわけだから、それをランチに出来たら経済的だしなによりダイエットの強い味方。
というわけで今日の朝、熱々に沸かしたスープを新品のスープジャーに注ぐ。
これだけで職場でほかほかスープランチが食べれるのか。簡単な世の中になったもんだ。
そろそろお昼か
目に浮かぶぞ。
スープジャーから立ち上る湯気
そこに投入するオートミール
あまりの意識の高さにスタンディングオベーションの職場のみんな
そしてその光景が噂になり
「おべんとうの時間」の阿部了さんが取材に来る
「サラメシ」も当然やってくる
さらに「天然生活」からも取材を受け
最終的に性別を超えて「セブンルール」のオファーが来る
ここまでの未来を想像しながら7つのルールを考えてる僕に
昼が来た。
同じ部署のみんなはそれぞれ外に食べに行ったり、お弁当買いに行ったり、外回りから帰ってこなかったりで誰一人いなかった。
一人で開けるスープジャーからは湯気すら上がらなかった。
あったかいっちゃあったかいけど想像していたよりも20度低かった。
過度に期待した僕が悪いのは分かってるけど、この感じなら無印のフリーズドライのスープに職場でお湯を注いだ方がいいかも。
でもすごくおいしかったです。
午後からの仕事は、セブンルールに出られないというショックから立ち直れずなんにも記憶ない。
ただただ遅くまでいたので帰りは先輩とお好み焼き行ったった。
とりあえず一杯だけと思い瓶ビール頼んだら気が付いたら5本なくなってた。
恐ろしいなお好み焼き。
お客さんは僕らと、隣に座るもう一組しかいなかったけど、
パッと見た感じは少々ガラの悪そうな雰囲気。
声も大きく、あぁそういう感じねといった二人組。
いい具合に飲んだしそろそろ帰ろうかという時、お店のテレビからスポーツニュースが流れ始める。
クライマックスシリーズの話題になると隣の二人組が声をさらに大きくして野球愛を語り始めた。
うるさいなぁと思っていると、
「今年の野球はホントによかった。オリンピックも金メダルだったし、コロナの中で楽しいことなんもなかったけど野球があってよかった。」
と顔に似合わないことを言ってる。
さらに
「なんと言っても大谷や。あいつのおかげで毎朝テレビ見るのが楽しみやった。どんなに眠くてダルくても大谷がホームラン打ったってニュース見たら『よし!頑張ろう!』って元気出たもんな。」
無邪気にそういう彼らを見て僕はすっかりいい気分になったし、明日からも頑張ろうかなって気になった。
誰かの頑張りに元気をもらえる人間。
そしてそれを素直に言える人間に悪い人はいない。
話してみるまでその人間がどんな人物かは分からない。
そんな当たり前のことを再認識した夜。
僕のセブンルールの1つ目はこれかもな。
「人を見た目で判断しない」