珍しく調子がいい気がする。
内臓の疲れが取れてきたのかな。
朝ごはんは昨日作ったスープにオートミール入れたもの。
お昼は豆とひじきのサラダとスープとオートミール
おやつはプロテインとコーヒー
ここまではよかった。
こっから流れがおかしくなる。
終業時間の迫るなか
同業他社の先輩から連絡が。
仕事のことで少し打ち合わせたいことあるから、ご飯でも食べながらどう?
しばらく会ってなかったのもあるし、この先輩はスマートな飲み方ができる人だから遅くなることもないだろうと思い快諾。
会社近くの居酒屋に行くことにした。
商店街の中にあるローカル感強めの居酒屋。
座敷に通され、とりあえずビール。つい先日飲みすぎたことなどすっかり忘れたかのように美味しい。
仕事の話もそこそこに、近況報告や趣味の話などをしていた。
お酒も進み、二人とも焼酎に移行している。
飲み始めて2時間が経とうという時、平日だしそろそろ終わろっかと先輩が言う。
こういう風にしつこくなくさらっと飲み終えれる人と飲むのは平日でも全然苦じゃない。
この時間ならまだ帰ってもいろんなことができる。そう思いながら最後の一杯を飲んでいた。
すると先輩の携帯に電話が来た。
携帯を見て一瞬で顔つきが変わり、うんざりするような顔で僕に携帯の画面を見せてくる。
そこには先輩の上司の名前が映っていた。
先輩はそっと携帯をカバンにしまった。
悪い人ではないが、飲むとしつこい人なので夜の電話は出たくないらしい。
あー分かります。
そういう人いる。
どんな理由つけてでも飲もうとする人や、べろべろになっても帰ろうとしない人。
まさにその上司はそういう人だった。
僕も何回も一緒に飲んでいるが、家に帰るのが嫌かのように2軒、3軒、4軒と続く。
こんなど平日にそんな人に捕まったら大変になるから、先輩が電話に出ない決断に拍手を送った。
すると今度は僕の携帯がバイブってきた。
イヤーな予感。いや多分間違いない。
相手はその上司だった。
先輩はげんなりした顔で首を横に振った。
エスパーかよ。と思ったが、どうやら先輩が会社を出る時にちらっと僕と打ち合わせすると同僚に言っていたらしい。
その様子を上司が聞いていたのか、同僚さんから聞いたのかは定かではない。
しかし、僕ら二人が一緒にいることを知ったうえでかけている。
出たら間違いなく呼び出される。
僕はそっと携帯を置いた。
しかし僕の携帯のバイブは鳴りやまない。
止んでもまたすぐになり始める。
これは本気だな。
絶対に呼び出す気しかないな。
自分の会社ならともかく他社の人間の電話は無下にできないだろうという計算高さも感じる。
困った。
普通にスルーして後日電話して、電話に出れなかった理由を告げて謝り、「またお願いします」とでも言うのがいいのは分かっている。
でも僕はそんな感じのドライなことが出来ない。
2人ともスルーするとちょっと印象悪い。ましてや明日も顔を合わせる先輩からしたらかなり気まずいだろう。
そして僕が出ないことで別の被害者が現れるかもしれない。
よし。
折り返して電話をしないといけない。
酔っていた僕はそう決意した。
とても嫌だったし、考え抜いた末の苦渋の決断だった。(いや断れよ。)
折り返しの電話をするのは今じゃない。今かけると先輩も呼ばれてしまう。それは避けなければ。
先輩は家庭もあるし愛する子どもを寝かしつけないといけない。
先輩に僕が生贄になるのであとは任せてくださいと伝えた。(上司にめっちゃ失礼)
先輩は「ありがとう」と深々と頭を下げて帰っていった。
さてどうしよう。行きたくない。
でももしかしたらとても大事な用だったり、緊急の用件かもしれない。
やっぱり一応電話してみよう。
折り返すとすぐ出た。
「○○と一緒か?」
「いえ、もう帰られてます。」
「そうか、すごい大事な話があるから○○○まで急いで来てくれ。」
「わかりました。」
こんな感じのやり取りがあり、いつもの居酒屋に行くと
僕と同じように呼び出されたであろう他社の若手が
申し訳なさそうな、仲間が出来てうれしそうななんとも言えない顔して座っていた。
結局大事な話は最後まで出ることはなく
これまで2千回くらい聞いたことのある昔の武勇伝を延々と聞かされ
解散したのは12時半。
ふぅ。
どの場面でどういう対応をしてたら避けられたんでしょうか。
帰っておにぎりを食べたのが深夜1時
しみたぜ。