週の真ん中、仕事は忙しく。
昨日の牛丼2杯の負債を取り返すべく、節制を試みるもラーメンの誘惑には抗えず
これにご飯までつけてしまうわんぱく坊主。
そんなだらけた精神を鍛え直してくれる本がこの世には存在する。
今週のお題「復活してほしいもの」
週刊少年チャンピオンにて2018年まで連載されていた『バチバチ』という漫画がある。
『刃牙』『弱虫ペダル』『浦安鉄筋家族』などの超人気漫画ひしめく当時のチャンピオンにおいて、相撲漫画という圧倒的不利なジャンルであるにもかかわらず人気を博した名作である。
暴力事件で角界を追放された元大関を父に持つ、鮫島鯉太郎という不良少年が、相撲界で「力士」へと変わっていく姿を描いた本作。
『バチバチ』『バチバチBURST』『鮫島、最後の十五日間』の三部構成になっている。
暴力事件で角界を追放されたかつての名大関・火竜の一人息子、鮫島鯉太郎。幼いころに父を亡くし、火竜の友人に引き取られ育てられた鯉太郎は、手のつけられない不良少年として近隣に名を馳せる一方、ひとり誰に教わるでもなく相撲の稽古に励んでいた。大相撲の巡業の土俵で幕下力士を倒したことをきっかけに、鯉太郎は親方にスカウトされ空流部屋の門を叩いた。時を同じくして、火竜と因縁の深かった元横綱・虎城の息子で高校横綱の王虎も、父のいる虎城部屋へ入門。父親の代から続く王虎とのライバル関係を全国的に注目されながら、鯉太郎は力士としての一歩を踏み出す。
バチバチBURST
白水が序二段優勝戦で鯉太郎を破り、吽形が引退してから半年。鯉太郎と白水は幕下に出世し、空流部屋には学生横綱の常松と引きこもり少年、丸山大吉の2人の新弟子が入門した。優勝の最有力候補と見られる王虎をはじめ、天雷や石川といった同期、空流に因縁のある力士、十両を狙うまだ見ぬ強豪らがひしめく中、鯉太郎は白水、常松と共に波乱の五月場所に挑む。
鯉太郎が五月場所で王虎を下し幕下優勝を果たしてから、5年の月日が流れた。前頭下位となった鯉太郎は人気力士としてファンに愛されるようになり、その実力も真っ向勝負で大関をねじ伏せるほどまでに成長していた。しかしその一方で、幕内力士として非常に小柄な体格と太りにくい体質、どんな相手とも全力で真正面からぶつかってゆくスタイルのためにその体は満身創痍、途中休場も珍しくなくなっていた。いつも、これが最後の土俵かもしれないという悲壮な覚悟を常に抱きながら、鯉太郎は土俵に上がり続ける。
全てWikipedia先輩から引用
全身が熱く熱くなる。
血液が沸騰するほどの熱を持った作品だ。
読むたびに、
「死んで生きれるか」という主人公の名言が僕の心に突き刺さってくる。
今日僕は何してたんだろう。
適当に仕事して、スマホ見て、飯食って酒飲んで・・・
何のために何をしてるんだろう。
僕は鯉太郎のように命を燃やせているのだろうか。
思わずそんなことを考えてしまう。
そんな自分に「喝」を入れてくれる漫画はそうない。
僕は相撲が大好きで、相撲漫画も数々読んできた。
『うっちゃれ五所川原』『のたり松太郎』『あぁ播磨灘』『ごっちゃん』『火ノ丸相撲』
全て面白かったし大好きだけど。
バチバチはそれだけではない。
これまでの相撲漫画はニッチなマニア向けでしかなかったのだが、バチバチは他の人気漫画に埋もれることなく、堂々と王道人気漫画として認識されていた。
これはホントにすごいことだと思う。
そしてなぜ復活してほしいのかというと
この漫画は未完で終わっているからだ。
作者の急逝という最も悲しい理由で。
『鮫島、最後の十五日間』は毎話毎話、魂を震わせるものだった。
鬼気迫るという言葉がぴったりなほど。
作者が主人公と同じように命を削って描いていたんだなと今になって思う。
最後の話となった十三日目、鮫島 対 猛虎の取り組みは何故かは分からないが涙があふれてきてしまうほどの熱戦だ。
物語の最初からのライバルとの熱戦でこの物語は終わりを迎える。
続きが気になるのは当然だが、あそこで終わってしまったのも妙に納得できてしまう。
もう続きを読むことは出来ない。
それでも、生きている間にこの漫画を読むことが出来てよかったと思えるような熱い漫画だ。
強く強く推したい。
そして、作者である佐藤タカヒロ先生が天国で続きを書いてるのなら、そろそろ下界に向けての配信準備を進めてほしいな。
もうそろそろそんな技術も開発されるかもね。
それまで悔いなく生きよう。
一所懸命生きよう。
魂燃やしていこう。
そう。
死んで生きれるか