僕が大学以来長く愛用しているカバンのブランドがある。
『FREITAG』という。
読み方は『フライターグ』もしくは『フライターク』。
FREITAGはスイス発のバッグブランドで、ヨーロッパの高速道路を走るトラックの幌やシートベルトを再利用した製品を販売している。
なかなかクセの強いバッグであり、万人ウケするものではないと思う。
しかし、僕はこのバッグ、このブランドが好きなのだ。
僕の考えるFREITAGの魅力を紹介したい。
魅力
魅力①
全て一点物
FREITAGはトラックの幌を再利用して作る。どの部分をどんな風に切り取るか、そしてその切り取った部分をどうバッグに使用するか。
組み合わせは無限である。
さらに、同じように高速道路を駆け抜けてきたトラックの幌も、一つとして同じ経年変化は辿れない。
一つ一つ傷の入り方や汚れの付き方は違う。
そのためすべてのバッグが一点物であり、同じバッグは存在しない。
『この形のこの素材のこの柄はこのバッグだけ』
そういった特別感がある。
元来人と何かが被ることを極端に恐れる自意識過剰な僕にとってこの『一点物』という価値はなによりも代えがたい価値なのである。

この小さい箱全てにバッグが入っており、一つ一つ柄も生地感も違う。
この日は青をテーマにしたレイアウトで非常にかっこよかった。
陳列の仕方も季節によって変化する。
魅力②
タフ
FREITAGが原料としているトラックの幌は、どんな過酷な環境からも中の荷物を守り切るために非常に頑丈に出来ている。
それはトラックの幌としての役割を終えた後も変わらない。
雨に強い、衝撃に強い、とにかくタフだ。
僕が所有しているバッグで1番古いものは15年以上使っているがバリバリ現役である。
タフなことはいいことである。
タフデント。

魅力③
長く使える
これは魅力②のタフというところと似ているが、少し違う。
FREITAGは日本にも正規店がいくつかあり、そこで修理をしてもらうことができる。
僕も2度ほど修理をしたことがある。
タフな生地を使っているが、毎日毎日あり得ない重さの荷物をぱんぱんに詰めていくとファスナーが壊れることがある。
僕はファスナーの修理に出したのだが、非常にユニークなメールのやり取りの後にきれいに生まれ変わったバッグが返ってくると、なんとも言えない愛着がわいてくるのだ。

物を大事に使うという行為そのものを楽しめる。そんなバッグである。
魅力④
多機能
無骨なデザインが多いのだが、実は非常に機能性の高いバッグである。
自分の生活スタイルに合った使い方を選択できる。
トートバッグだがショルダーストラップもついていたり、バックパックだがストラップをしまって手持ちにできるとか、容量に応じて形を変えることができたり。
男心がくすぐられるのも大きな魅力の一つだ。

気になるところ
僕自身はFREITAGがとても好きなのだが、世間的な評価ははっきり言ってそこまで高いとは言えないかもしれない。
その辺の理由となりえる理由もいくつか紹介しよう。
気になるところ①
重い
頑丈な幌を再利用しているため、生地が分厚い。
軽くて丈夫な生地が世に多く出回る昨今、この重さはかなりイレギュラーな存在だろう。
また生地の性質上、体に触れる部分は暑くなりやすい。
夏などは汗をかいてしまう。
このデメリットは案外に気になる人は多いかもしれない。
気になるところ②
リサイクル品ゆえの・・・
何度も言うようにFREITAGの製品はトラックの幌を再利用して作られる。
そのため、新品であろうと傷や汚れがついていることがほとんどだ。
僕はその辺も踏まえて製品の個性として捉えているが、そう捉えない人が多くいるのもよくわかる。

僕が以前FREITAGのバッグを使っているのを見たバイトの先輩は、
「えらい古いカバンを大事に使ってるんやね、新しいの買ってやろうか?」
と言ってきた。
まだ購入して2年と経っていないバッグだったのに。
でもその反応も割と普通なのかもしれない。
そして、トラックの幌をきれいに洗浄して再利用しているとはいえ、独特のにおいがする。
ゴムのようななんというか。
高速道路のにおいがする。
使っていくうちに消えていくが、気になる人は多いと思う。
気になるところ③
高い
はい。
安くないです。
高い部類だと思います。
僕が先日買ったこのトート。
42700円です。

自分的には非常に気に入っているのだが、リサイクル製品であることを思えば、高いと思われても仕方ないのかもしれない。
気になるところ④
クセが強い
カラフルだったり、奇抜なデザインが多い。
そのため上手に取り入れない限り、結構な確率でダサくなる。
これは重要な問題だ。
事実街中でそういう人を見たこともあるし、僕自身そう思われているかもしれない。

ただし、選ぶデザインと着る服とのバランスを考えて上手に取り込めば、個性的で存在感のあるコーデができる・・・はず。
最後に
FREITAGについて、魅力と気になるところを紹介してみたが、自分でも褒めたいのか貶したいのかよく分からなくなってきた。
しかし、本来捨てられるだけのモノだったトラックの幌を唯一無二のバッグに生まれ変わらせるという発想は素晴らしいものだと感じる。
サステナブルという言葉は、テレビの向こうで流れる大きな言葉でもなんでもなく、身近に取り入れることのできるものだ。
自分の消費行動が1ミリでも持続可能な社会に貢献するのならしたいじゃないか。
そんな自分に酔いたいじゃないか。
所有欲だけでなくその辺のサステナ欲も満たしてくれるんだ。
ホントはまだまだ書けるけどここらで筆をおこう。
とりあえず気になった人は、正規店を訪れるかHPを見てみてください。
