「・・・」
僕は言葉を失っていた。
目の前に置かれた、あまりにも奇妙なヴィジュアルの食べ物に圧倒されていたからだ。
何なんだろうこれは?
作りかけの何かかな?
誰かの食べかけなのかな?
だとしたらそもそもなんの食べ物を作ってる途中なんだろう?
何を食べかけたらこうなるのか?
これは絶対におかしい。
なんかの間違いだと思い、目の前のメニューを見た。
全く一緒のヴィジュアルの物がそこに載っていた。
そう。
この意味不明過ぎるメニューこそ、かつやで3月28日(金)から期間限定で販売されている新メニュー。
『ホルモン焼きうどんとチキンカツの合い盛り丼』である。
帰ってきた。
狂気にまみれ、意味不明な丼を作るモンスターのかつやが帰ってきたぁ(乙事主風)
3週間続いた謎のハムエッグ祭りの余韻も覚めぬままに、かつやは新たな刺客をぶっ放してきた。
4週連続でかつや行くとか我ながらアホかと思いながらも発売初日に行ってきた。
そして注文して到着したのが冒頭の丼である。
余談だが、かつやではカツ丼を注文すると、店員が「一丁入りまーす」という符丁を用いてオーダーを厨房に通す。
ハムエッグの際には、「にこたま一丁」という符丁が用いられたということは先日のブログでも書いた。
それでは今回の『ホルモン焼きうどんとチキンカツの合い盛り丼』はどのように呼ばれるのだろうと、1人で勝手にドキドキしていた。
僕が注文を伝え、店員が厨房を振り返る。
さぁなんて言うんだ?
店員:「ホルうどん一丁入りまーす」
厨房:「は?」
店員:「ホルモーン!!」
という最高の掛け合いを見せてくれた。
これが見れただけでも金額の半分くらいの価値はある。
さて実際に食べてみよう。
あらためてまじまじと丼を眺めると、まず麺の量が半端じゃない。
そしてホルモン焼きうどんの照りというか脂感がすごい。
ちょっと眩しいくらいまである。
ホルモン焼きうどん添えてみましたなんてレベルじゃない。
完全に主役の座を主張している。
事実ホルモン焼きうどんはめちゃめちゃ美味い。
濃厚なホルモンの脂をぬたぬたに纏った麺は、炭水化物×炭水化物なんていうことを忘れさせるくらい米が進む。
牛ホルモンは全く臭くもないし相当にレベルが高い。
あとシンプルに味が超濃い。
うどん全体を一度お湯で洗ってもいいレベルで味が濃い。
こいつはすごい。
そしてその超絶濃いA・BU・RAでコーティングされてしまったチキンカツも半端ではないジャンクさに仕上がっている。
マジでいい意味でほぼ薬物。
薬物という言葉にいい意味があるかは知らないが、そのくらいの中毒性とスピード感がある。
卓上の七味をぶっかけて、からしを大量に塗りたくって食べると、気が付けば皿まで舐めてるって話よ。
超美味いし超濃いい焼きうどんのチキンカツ丼添え。
是非とも食べてほしい。