昨日は休みを取って久しぶりのゴルフを満喫した。
快晴なうえに気温も高く最高のコンディション。
普通ならね?
早朝からこんなこともしちゃって。
地上で働く人たちを思い、優越感に浸れる最高な時間。
普通ならね?
練習の成果も出て、スコアも悪くなく無事に終えた。
その後ラウンドしたみんなと軽い打ち上げ。
その日のゴルフのあれやこれやを話しながらの美味しいお酒。
楽しい楽しい時間だ。
普通ならね?
そう。
僕は今普通ではない。
重い病に侵されている。
花粉症というね。
快晴も気温の上昇も早朝からの飲酒も夜の飲酒も全部が全部、花粉症患者にとっては大敵。
山奥のゴルフ場で凄まじい量の花粉を全身に浴びて、酒を飲む。
夜も鼻水ダラダラさせながら酒を飲む。
そして飲んだ〆にこんな馬鹿みたいなことをしてしまう。
全ての行動が裏目に出てしまった僕はどうなったかというと。
夜、一切の鼻呼吸が出来なくなり、朝まで寝れなかった。
鼻がズルズルだとか、鼻水が詰まってるとかそういうことではない。
鼻腔の奥が腫れているのか、ぴったりと隙間なく閉じられていて、空気が全く通らない状態。
水を飲むのも大変。
鼻をかんだら終わるとかそんな話でない。
鼻水は関係ない。
だってもう鼻腔が閉じてるから。
すさまじいストレスと口呼吸によって生じる喉の痛み。
疲れてるのに眠れない。
僕は地獄のような時間を朝まで過した。
普段からどんな状況でも楽しく生きることが出来る強靭なメンタルを持つ僕でもさすがに参った。
メンタルが弱ければもうどうなっていたか分からない。
そんななか僕がずっと考えていたことがある。
それは、今この状況で強盗なり誘拐犯に誘拐されるなりされ、拘束されるとする。
そして僕の花粉症の症状を知らない犯人に、手足を縛られ、口にガムテープをつけられたとする。
するとどうだろう。
どんなに頑張っても
5分後には絶命するんだ。
そんなことを考えて絶望していた。
僕は何て弱い生きものなんだ。
僕はなんてちっぽけな存在なんだ。
もしこのひどい症状を乗り越え、明日の朝日を眺めることができたら。
一秒一秒を大事に過ごそう。
そんなことを考えながら一睡もできずに朝日を迎えた。
極限の状態で見えた太陽はいつもの何倍も神々しく見えた。
一所懸命生きよう。
もっとちゃんと生きよう。
生きてることに感謝しよう。
そう思えた。
ありがとう花粉症。
大事なことに気付かせてくれて。
まぁ今症状も治まり、まともな精神状態で考えると、こんなボロい家に強盗など入らないし、こんな金のないおじさんを誘拐するバカな犯人もいない。
もしいたとしてもボコボコにして追い返す。
鼻呼吸できず酸素が足りないと、バカになるということも知れた。
ありがとう。