むらよし農園

面白いことが書ければと。

上司を飲み会に誘わなかった結果⑤

これまでのはこちらから↓↓

 

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しつこいな

深夜3時まで説教されて、ヘトヘトの状態で働いた日。

当たり前だが、仕事のペースは上がらないし、部長は休んでるしで、残業が確定していた。

めちゃしんどかったが、やるしかないので働いていると、18時半頃、今日休んでた部長から電話が。

 

嫌な予感しかしなかったが、出ることに。

 

 

「いまどこどこで飲んでるからすぐに来い。」

 

案の定だ。

 

「すみません。どうしても今日中の仕事が終わってないのでちょっと行けません」

 

もちろん断る。

行くわけないだろ。

すると部長は

 

 

「お前昨日あんだけ言ったのにまだ分かってないようやな?ホンマに知らんぞ?えぇんか?」

 

なにが知らんのかは分からんが、行くわけないのである。

知らんでいいならもう知らんでいてくれ。

 

そう思ったが、言葉を選びながら丁重に断った。

 

「あっそ。もうホンマにえいわお前。」

 

そういって電話は切れた。

 

 

まだ続くんか

翌朝、職場で部長に「昨夜は行けずにすみませんでした。」と一応言ってみる。

 

部長は「はいはい」

と一言だけ残してまたどこかへ行ってしまった。

 

その日は特に何もなく終わり、金曜日になった。

午後から休みをもらって病院へ行く予定にしていたが、大きなトラブルが発生してしまい、病院にも行けずにその対応に追われる。

 

部長は昼過ぎには外へ出ていたので、電話でトラブルを報告するも、特に関心を示さず、結局帰ってこなかった。

 

そのせいもあり、終業時間後も大忙しでアレコレしていた。

 

すると18時ごろ部長から電話が。

 

嫌な予感しかしないが、今回のトラブルの件の可能性も0.1%くらいあるので出てみると・・・

 

 

「今、どこどこで飲んでるから今すぐに来い。今日は来んとホンマに許さんぞ。」

 

という予想通りでしかない内容だった。

 

僕は、今日のトラブルでまだまだ仕事が終わらないことを告げる。

 

何時に終わるのかをしつこく聞かれて、21時は過ぎると答えた。

 

3時間も待つことはないだろう。

 

そう思ってた時代が僕にもありました。

 

 

 

「終わったらすぐ連絡しろ」

 

 

はい。と力なく答えて電話を切った。

 

 

最後のラッシュ

21時過ぎまで仕事をして、なんとか追われる目途がついたと同時に電話が鳴る。

監視カメラ付いてる?

 

電話に出ると、まぁまぁ出来上がった状態の部長から、お店の名前と場所を告げられる。

 

重い足取りでお店に向かう。

めちゃスナックやん。

 

とりあえず入店し、席に案内される。

部長と、別部署の先輩がいた。

 

部長からは、「遅い」とだけ言われた。

 

遅いってなんやねん!誰のせいで遅くまで仕事してたと思ってんねん!

 

とは言わずに、すみませんと静かに言える僕は多分大人だ。

 

そこからは当然、部長による『部下に飲み会呼ばれなかったんだが?』というスレッドをたてられ、延々とその話をされる。

 

どんな話題も全て着地点はそこだ。

僕は特に何も言わずに、すみませんと繰り返した。

 

 

世界一長い2時間だった。

空腹に入れられる麦の水割りは何よりも沁みた。

そして、世界一無駄な5千円を払ってお店を出た。

 

 

僕は後半から、コロナの後遺症か咳が止まらなくなり、非常に苦しい時間だったが、そんな僕に部長は

 

「なんか次行きたくないアピールがすごいな」と言ってきた。

 

怪物である。

 

「次の店に飲みに行くか、ラーメン食いに行くか選べ」

そう告げられ、どっちも絶対に行きたくないが、悩んだ末にラーメンと答える。

 

すると

 

 

「なんか安全パイ選んだ感があるのが気に食わんからもう一軒飲みに行くぞ」

 

という驚きのことを言ってきた。

 

意味が分からなすぎたので、僕はスッと頭を下げて

 

「今日はちょっとしんどいので帰ります」

と言った。

 

部長からの「あっそ、ほんならもうえいわ」

という声を聞きながらも頭を下げ続けた。

 

 

学び

久しぶりにしんどい夜だった。(3日ぶり)

 

僕は色々なことを飲み込んで2時間を過した。

だが、あまりにもダルかったのは事実。

 

時刻はまだ23時半、誰か飲みに出てるかな?

 

スマホを手に後輩の連絡先を探す。

今日までの理不尽な仕打ちを話したい。

 

電話をかける寸前で僕はあることに気付く。

 

 

今後輩に電話をかけたら、部長と同じになってしまう。

夜遅くにぐちぐちとクダをまくダサいおじさんに。

 

スマホをポケットにしまう。

 

危なかった。

こんだけ嫌な思いをしといて、ナチュラルに僕は同じことをしようとしていた。

 

そうならなかっただけでもよかったことにしよう。

自分で自分を褒めて僕は家に帰った。

 

 

ありがとう部長

歳を重ねた時に、絶対になってはいけない姿を部長は今見せてくれている。

 

そう思うことにした。

全てにおいて反面教師にすれば僕はきっとダンディなイケおじになれる。

 

部長、ありがとうよ。

 

きっと部長にも色々あるのだろう。

それは今回の飲み会でも感じることが出来た。

 

自分の居場所がないと感じる場面が増えると、人は拗ね、やる気を失ってしまう。

 

そしてやる気のないおじさんほど邪魔な存在はない。

 

そのことを今回は学ばせてもらった。

 

いい経験になりました。

 

 

最後に

今回、恥ずかしながらも、自分の身に起こったことを、シチュエーションや時間はフェイクを入れて書いたが、ほぼ実話である。

 

自分で書いていた思ったが、なかなかひどい。

自分でも驚きである。

 

ホントはもっといろいろなことがあったが、ここに書けないようなことばかりなのでこのへんで。

 

ちなみに現在は、部長との関係もそんなには悪くないものとなっている。

 

頑張って耐えた結果だろう。

 

まぁ後日談というか、今回色々思うこともあったのでそれはまた今度にでも。

 

長々と失礼しました。

 

おわり