むらよし農園

面白いことが書ければと。

上司を飲み会に誘わなかった結果③

①、②はこちら↓↓

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おや?

週明けの月曜日、いつも通り早めの出勤。

先週末の大仕事、飲み会を終えて、あとは仕事納めまでぼちぼちこなせばいいだろう。

 

そんな穏やかな気持ちで職場に着く。

 

少しして部長も出社してきた。

 

 

僕「おはようございます。」

 

部長「・・・・・はい。」

 

 

え?

 

おはようございますに対して、「はい」?

あからさまに機嫌悪いというオーラ丸出しで僕の挨拶をほぼ無視ってきた。

 

めっちゃ機嫌悪いんかな。

 

その時はそう思っていた。

 

仕事が始まり、色々な報告をしたり、いつものように雑談を振ってみるも、ほとんど最低限の会話にしかならない。

 

ほとんど無視される。

 

そしてまたも午前中に会社から消えてしまった。

機嫌悪いか体調が悪いんだろうか?

 

 

 

そういうことか

そんな状態が3日以上続いた。

いつもなら、仕事納めの日やその近辺には必ず飲みに誘ってくれるのに、そんな話どころか、日常の会話すらなくなっていた。

 

そんなとき、飲み会の幹事をした後輩が社長に呼ばれた。

内容としては以下のようなもの。

 

 

・そういえば部長を飲み会に呼ばなかったのはどうして?

・飲み会の当日に、部長に飲み会の話をしたら、「そんな話は聞いてません」と憮然とした様子で言われたこと

・それを今日まで忘れていたこと

 

これらのことを言われたという。

 

返事に困った後輩は、「体調が悪かったようなので、呼んでいいものか分かりませんでした」

と答えた。

 

社長はしばし黙り込んだ後に、

 

「多分だけど、怒ってるよね?」

 

と苦笑いしたそうだ。

 

後輩はすぐに僕に報告してきたが、僕はそれを聞いて、最近の部長の態度に納得をしたのだった。

 

そのまま仕事納めまでの1週間はほとんど会話もないままに過ごした。

 

やっちまったかな?とも思ったけど、まぁ仕方なかったしなと自分に言い聞かせてあまり気にしないようにした。

 

 

 

なかなか根深いな

無事に仕事納めを迎え、休みに突入した。

僕は年末にコロナに罹ってしまい、くたばっていた。

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当然仕事始めには間に合わない。

自宅療養期間が明けるまでは行けないので、次の出社は10日になってしまう。

 

そのことを会社に報告した。

 

そして、部長にも新年のあいさつとともに、コロナのことを報告する。

喉が痛すぎて声も出ないのでメールで。

 

しっかりとした文面で、わりと長めの文章で送ったのだが、部長からの返事は

 

 

 

「了解」

 

 

という2文字だけであった。

 

「あけましておめでとう」も、「大丈夫か?」も「お大事に」も何もなかったことに少しショックだった。

 

部長の怒りはなかなか根深いものがあるんだな。

 

前はこんな人ではなかった。

面倒見が良くて兄貴肌な人だった。

 

僕が飲み会に誘わなかったからこんな風になってしまったのか。

申し訳ないことをしたな・・・

 

とはあまり思わず、ちょっと幼稚とも思える部長の態度に呆れる気持ちのほうが強かった。

 

 

マジかよ

僕のコロナの症状は割と重たくて、倦怠感と咳と喉の痛みが続いていた。

外にも出れないし、基本寝てることしか出来なかった。

 

そんななか、スマホに着信が。

 

相手は別の会社の先輩である。

なかなかややこしい人で、詳しくは以下の記事に書いている。

 

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なんだろうと思い、電話に出る。

 

先輩「コロナなったそうやん?大丈夫か?」

 

僕「ゴホゴホっ、いやーなかなかしんどいですね~(誰に聞いたんだろ)」

 

先輩「今お宅のとこの部長と飲んでるんだけど(笑)」

 

僕「あーそうなんですね・・・(そういうことね)」

 

先輩「部長が、むらよし君に話があるらしいからさ、ちょっと出ておいでよ!

 

僕「・・・え?」

 

僕の声はカスカスだし、咳も何度もしている。そもそも最初にしんどいということを言っていたのだが・・・

話があるってのは、おそらく飲み会に誘わなかった件についてだろう。

 

先輩「なんか大事な話っぽいし、ちょっと来たら?ご飯まだでしょ?」

 

僕「いやーちょっと無理ですね~今日もずっと布団から動けないくらいの状態なので・・・」

 

先輩「そうか~来た方がいいとは思うんだけどな~(笑)ほら、来ないと知らんぞとか言ってるよ(笑)」

 

 

何笑ってんねん!馬鹿か!

 

僕は、めちゃめちゃ体がしんどいことと、そもそもまだ今朝の検査でも陽性だったことを告げる。

 

そこにきてようやく

「あーじゃあ仕方ないか~まぁ治ったら行こうや!ほなお大事に!」

 

と電話を終えることが出来た。

 

 

頭おかしいん?

ちょっとちょっと待って?

ヤバくない?

 

コロナの人飲み会に呼ぶ?来た方がいい?

 

いいわけないだろいい加減にしろ。

 

僕は二人のあまりの頭のおかしさに軽い恐怖を覚えながら就寝した。

 

電話を切る前に、聞こえてきた部長の

 

「あー来んのやったらもうえいわ」

 

という声が耳にこびりついていた。

 

 

つづく