むらよし農園

面白いことが書ければと。

上司を飲み会に誘わなかった結果①

上司を飲み会に誘わなかった結果、現在とんでもなくダルいことになっているので、報告させてください。

フェイクも混ぜてますが、ほぼ真実です。

長いので、何回かに分けて書きたいと思います。

それではどうぞ。

 

 

打ち上げしたいな

昨年末、会社にとって小さくない仕事に追われていたある日のこと。

 

後輩が、久しぶりにちょっと人を集めて飲み会をしませんか?

と提案してきた。

 

新型コロナが流行してからうちの会社は、大規模な飲み会を実施していない。

できるかな。

 

 

12月に入り、みんな忙しく働いている。

会社をあげてのプロジェクトがあったからだ。

しかし、そんな大仕事も今週末まで。

 

みんな必死になってその日が終わるのを待ち望んでいた。

 

そのタイミングで飲み会をしたいというのが後輩の提案である。

つまるところ打ち上げがしたいのだ。

 

 

悪くはないな。

しかし、会社として大きな飲み会をしてもいいのか分からないので、それとなく社長に話してみた。

 

すると社長は、そこまで大人数じゃなければいいということと、管理職は参加しないからみんなで楽しんでねという言葉をもらった。

 

あれ?やれるな。

 

そこで、後輩に幹事を任せて、急遽だが参加者を募ることに。

 

今回の仕事に関係のある部署に声をかけ、20人弱が参加することになった。

 

あれ?行かないんじゃ?

幹事である後輩がこのことを社長に報告すると、驚きの言葉が返ってきた。

 

 

「そんなに集まったの?じゃあ僕も行きたいな。」

 

この一言で、管理職も行ってもいいという話になった。

飲み会の3日前のことである。

 

後輩は急な変更にもめげずに、幹事らしく、お店の手配や参加者への連絡をそつなくこなしていく。

 

そして飲み会二日前の終業後、後輩から相談を受けた。

 

 

「A部長のことなんですけど・・・」

 

 

 

A部長に会えない?

うちの部署のA部長について相談があるという。

 

内容としては、A部長が全然会社にいないから、飲み会についての声掛けがまだ出来ていないというものだった。

 

どうにか、僕のほうから話してもらえないかと言う。

直属の部下で、一番かわいがってもらっている僕なら、部長にもすぐに飲み会の件を伝えることが出来ると思ったのだろう。

 

確かに、A部長はあまり会社にいない。

 

実を言うと、部長は夏の終わりに体調を崩し、約一か月の病休をとっていた。

復帰してからも、体調不良を理由に会社を休むことが多く、この週も、朝出社して、午前中のうちに忽然と消えることが続いていた。

 

今回のプロジェクトに関してもほぼノータッチを決め込む始末。

 

僕は思った。

 

 

呼ばなくてもいいんじゃない?

 

体調が悪いと言って会社を休む人を無理に誘う必要はない。

しかも、今回のプロジェクトに関してはほとんど参加していない。

部長としての仕事を完全に放棄しており、僕らの仕事量はとてつもなく増えている。

このプロジェクトより大事な仕事などあるはずないのに、しれっと朝から外回りという名のサボりを決め込んでいる。

 

そんな人を打ち合げに呼ぶ必要があるんだろうか。

 

 

色々と考えた結果、僕は後輩に指示を出す。

 

 

 

「もう声かけないでおこう。」

 

「あの人抜きで飲み会しよう。」

 

この決断が後に僕を大きく苦しめることになる。

 

 

つづく