仕事中のこと。
ふとしたことからラジオの話になった。
どうやら知り合いがラジオに出たとかなんとか。
でも若い人はラジオなんて聞かないよね?
そう言われて、
「好きな番組は毎週聞いてますよ。」
と答える。
「番組?ラジオって決まった番組なんてあったんだ。」
と驚きの答えをもらった。
ラジオはその人にとって、有線のようにただただ流れているもので、テレビのようにしっかりと番組表があることを知らなかったらしい。
知らなかったっていうよりはラジオのことなんて考えたことなかったんだろうな。
僕は今でも毎週日曜にラジオを聞いている。
日曜の20時は「SUNDAY NIGHT DREAMER」通称サンドリの時間だ。
かれこれ10年以上聞いている。
僕は3年前まで部屋にテレビを置いてなかったのでずっとラジオを聞いていた。
そんな僕の1週間で最も楽しみにしていたのがこのサンドリである。
ラジオが部屋から消えた今でもラジコで聞いている。
太田プロの真珠、広島が生んだ快男児、軍人ロックスター有吉弘行さんがパーソナリティを務めるこのラジオ。
リスナー(サンドリではゲスナーと呼ばれている。)のレベルが高く、コーナーもホントに面白いものが多い。
まだ聞いたことのない人はぜひ一度聞いてみてほしい。
テレビで見る有吉の10倍くらい面白いから。
僕は大学時代からテレビのない生活をしていたのでラジオは僕の生活になくてはならないものだった。
そんな僕のラジオデビューを思い出してみる。
あれは高校3年生の冬じゃなかったか。
ある日父親が、ゴルフコンペの景品でSONYのウォークマンをゲットしてきた。
父親には必要なかったようで僕にプレゼントしてくれた。
うろ覚えだが、スティックタイプでパソコンから音源を取り込むタイプだったと思う。
たくさんの曲を入れていたが、僕がメインで使っていたのはラジオだった。
FMチューナーが搭載されていたこのウォークマンで寝る前にラジオを聞きまくっていた。
当時まだ携帯電話の電波が通ってなかったクソ田舎に住む僕はいつも退屈な夜を過ごしていた。
みんな夜中までメールや電話をしていたのに僕は出来なかった。
学校の帰り道、車で家が近づくにつれ電波は弱くなっていく、メールの途中でも
「圏外になるからまた明日な」
と送らねばならなかった。
毎日唇を噛みしめながら送信ボタンを押していた。
そんな僕を救ってくれたのがこのウォークマンだった。
夜布団に入り、イヤホンをつけてラジオを流す。
なんだかとても悪いことをしているような自分だけの秘密基地に入るような不思議な感覚だったのを覚えている。
まず聞こえてくるのは「SCHOOL OF LOCK」
ロックのスペルはLOCKだ。というパーソナリティの声が鮮明に思い出せる。
高校生の僕にとってど真ん中の話題も多くとても面白かった。
それから「やまだひさしのラジアンリミテッドDX」へと続いていく。
時間は12時を回り、寝ないといけないという思いとは裏腹に
もっと聞きたい。
たしか月曜日のアシスタントだった安部ちゃんのエロい声もっと聞きたい。
という気持ちが強くなる。
そのまま、いつ寝たのか分からないけど寝ているという時間が最高に幸せだったしかっこいいと思ってたんだよな~。
夜中までラジオを聞く生活は大学2年生まで続いた。
それでも、日中はラジオを垂れ流してきいていた。
これまでの人生であんなにきれいな声の女性に会ったことがないので、坂本美雨はアンドロイドだと思ってる。
僕もいつかはラジオのパーソナリティになりたい。
僕はAMは一度も聞いたことがない生粋のFM系男子なので、もちろんFMラジオの王様を目指します。
番組名はそうだな
『むらよしむらよしのオールナイトニッポン』