むらよし農園

面白いことが書ければと。

雨も酒も許そう。だがお前はダメだ。

いつもより少しゆっくり寝れた土曜の朝。

理由はないけどラーメンつくって食べた。朝ラーってやつ?朝ラーありだな。

少しして出勤する。


まだラーメンの余韻残る11時、後輩に飯に誘われる。

全然お腹空いてないんだけどな~どうしようかな~でもたしかに早く行っとかないと午後は忙しいからそんな時間ないしな~。

「行こう。店きめてや。」


「王将にしましょう。」


店くらいは自分で決めればよかった。


ラーメン以外食べよう。

悩んで悩んでミニマムセットという最高のチョイスに成功した。

我ながらいいセンスしてた。

午後の仕事は忙しさで一瞬で終わっていった。



そんな休日出勤のあとは当然のように飲みに行く。

かなり久しぶりに飲み放題なんてした。

めちゃめちゃ飲んでた。一次会を終えた段階でべろべろだった。

なのに気がついたら二次会まで行ってた。
二次会ではバカみたいに日本酒飲んでた。

なに食べたかは覚えていない。ほとんど食べてなかったと思う。


12時をまわりようやくおひらき。

後輩がラーメン行きましょうと電話をかけてきた。

どうやら先に向かっているらしい。


「わかった。向かう。着いたらまた電話する。」


ラーメンに始まってラーメンで〆るのもありか。

そんなこと考えながらぽつぽつ歩いて向かっていた。


街までもう着くというタイミングで電話をする。

「もう着くー」


「もうすぐめっちゃ雨降るらしいんでラーメンやめて帰りましたー先輩も急いだほうがいいっすよ」







よし明日○そう。2度とラーメン食えないようにしよう。



もうこうなったら家まで歩くか。

深夜の孤独なむらよし散歩が始まる。


すぐにぽつりぽつりと雨が落ちてくる。

センシティブな頭皮は誰よりも早く雨を察知する。

急がないと。


急ごうとした瞬間にはどしゃ降りになった。



あーあ。


どこまでバカなんだろうか。

一次会で帰っとけば

二次会終わってすぐ帰れば

街まで来てタクシー乗ってれば


そんな後悔もう遅い。

タクシー乗れないほど濡れたので腹をくくるしかない。

ふと回りを見渡すと歩いている人間なんて僕一人だった。




今週のお題「叫びたい!」

どしゃ降りのなか一人コンサートが始まった。


雨のなかベロ酔いの30男が熱唱する様はどうみてもキチ○イ。


何を歌ってたのかは覚えてないが、結構な大声だった。

ガイキチ選手権にエントリーしようじゃないか。

家に帰りつきびしょびしょの体を拭いて、シャツを着替えてそのまま布団にもぐった。

絶対にお風呂はいったほうがいいのは分かってるけど今日くらいいいだろ。

頑張ったよお前は。


こんな日があってもいいさ。

バカな自分を許してやろう。

妙な満足感に包まれゆっくり就寝。





雨も酒も許そう。
だが後輩。お前はダメだ。絶対に許さない
ラーメン10杯はおごらせてやる。