日に日に布団の心地よさが増す季節。
今日は寒かった。
長袖で自転車通勤。ノー汗でゴール。(股間を除く)
同僚が結婚出来るか出来ないか。
僕が角刈りをするかしないか。
角刈りになった場合、モテ度が変わるかどうかの話をしているうちに終業の時間に。
僕が角刈りをするとなったら賛成する人と反対する人がいることが分かった。
来年くらいマジでやろうかな。
19時ごろ会社を出て、先輩と王将で飯でも食おうかと。
普通に定食でもと思っていると
『ちょい飲み晩酌セット』なるものを見つけた。
価格は980円。
内容は
餃子3個、唐揚げ2個、枝豆、キムチ
そしてビールが2杯ついてくる。
これは完全にお得だろ。いくしかないだろ。
昨日決めた、今週は酒控えようといった決意は遠くかなた。
とりあえず頼んでみる。
「ちょい飲み晩酌セット2つください。」
「お飲み物はどうなさいますか?」
どうやら生ビールと黒ビールが選べるらしい。
とりあえず1杯目は生にしとこうかな?2杯目は黒でもいいかなと思い
「僕は生で」
先輩は普段飲まないけど王将なら飲めそうなどとよく分からないことを言ったのち
「じゃあ僕は最初は黒で」といった。
すると店員さんは
「ハーフですか?」
ん?ハーフとは?
一瞬考えたが、黒と生を1杯ずつのことをそういうのだと思い、先輩も
「じゃあそれで」と言って注文は終了。
来る間に追加の注文でも考えるかとメニューをめくっていると
ちょい飲みセットのつまみが届く。
えぇやん。ちょうどえいやん。
こんくらいの感じでいいのよ王将さん。分かってるね。
そう思ったのもつかの間。
ひとり2杯ずつビールが着弾した。
えっ?顔を見合わせること1秒。
先輩が
「ビールは2杯来るのが正解ですか?」(何で2杯目も一緒に持ってきてんねん。普通に考えたら分かるやろ!の意味)
と歯切れ悪く聞いた。
すると店員さんは元気いっぱいに
「セットですので!」
あっそういう感じなんだ。知らなかった。
1杯飲み終わってからもう1杯頼めるシステムだと勘違いしていた。
勘違いも何も普通そうだろ!!いい加減にしろ。
少しの沈黙の後先輩の方を見ると
黒が2杯来るという悲惨な状況になっていた。
これには先輩も
「僕は生と黒のハーフ頼んだんですよね?」(おいおい2杯同時システムはこっちが知らんかったから100歩譲るけど、2杯とも黒ビール持ってくるたぁどういう了見だこのこんこんちき!の意味)
店員さんは。
「黒とハーフと聞いてますので、黒ビールと生と黒のハーフです。」
「いや、黒と生のハーフですよね?」
「はい、こちらが生と黒のハーフです」
そう言って手前のグラスを指さした。
めちゃめちゃややこしくなったが、
そのとき僕はやっと気が付いた。
生と黒のハーフというのは
生ビールと黒ビールを1杯ずつではなく
生ビールと黒ビールを混ぜて1杯にしたものだった。
確かによく見たら若干色が薄い。
先輩も同時にそれを理解し、
「えろうすんません」(なんやそのシステム。全体的にムズイねん。の意味)
と、なぜかこてこての関西弁で謝罪をした。
かくして2人のテーブルに4杯のビールが並んだ。
もうどうにでもなってしまえとばかりに餃子とキムチ炒飯を追加した先輩は輝いていた。
この2杯で勢いのついてしまった僕は、
がっくりと肩を落としながら帰りゆく先輩を尻目に、
別の店で飲みなおし、
後輩に呼ばれもう一軒行き
気が付いたら12時過ぎまで飲むという愚行を犯したのだった。
こんなはずではなかった。いつも通りの反省の弁を述べ布団へ。
月曜日から夜更かし
明日が恐いよ。