月の始まりはいつも早起き。
気合入ってるからね。
今週のお題「今月の目標」
こんなお題が来るなら昨日のブログを今日書けばよかったな。しくった。
今日から一か月の間に映画を一本見るだけの話だが、妙にそのことにとらわれて映画のことばかり考えていた。
見たくないのかな。
ずっと考えていたのは自分が好きな映画って何だったんだろうということ。
初めて映画館で観た映画は『もののけ姫』
何かの大会で遠征したときに見に行ったことを覚えている。父親と二人で立ち見をしたその時の迫力は強く心に刻まれている。
だから去年映画館でもう一度もののけ姫を見れたときは感動した。
次に映画館で観たのは『トゥームレイダー』
とにかくアンジェリーナジョリーが好きすぎたのと、このタイミングで島に初めての映画館が出来たことで観に行った。大画面に映るアンジェリーナジョリーに恋して、この日からTSUTAYA通いがしばらく続いた。
映画館で見たわけではないが強く印象に残っているのは
『ブレアウィッチプロジェクト』
高校生の時に友人5人と学校の教室で見た。
高校のときの思い出なんて大きな行事のことばかりで日常のことはあまり覚えていないのだが、この日のことは強く残っている。
1学期の期末試験の最終日。
午前中で学校は終わり、午後からは部活もなく何の用事もなかった。
世界一暇だった僕ら5人は学校に残り、カマキリを探すことにした。
探偵ナイトスクープでカマキリのお腹にはハリガネムシという気持ち悪い寄生虫がいるという放送を見たばかりで、とにかくハリガネムシが見たかった。
人もまばらな学校に異様なテンションでカマキリを探す高1男子5人。
校庭をぐるぐる探し続けること2時間。
一匹も見つけることのできなかった僕らは汗だくで教室に戻った。
そのままダラダラ喋っていると担任が現れ
「あんたたち暇なら映画でも見なよ」
特にすることもないし担任からそんなこと言われたのは初めてなので見てみることにした。
すると担任はにやにやしながら
「ついといで」といった。
妙にセリフばしった話し方だなと思いながらついていくと旧校舎に入っていった。
普段めったに入らない旧校舎の奥の教室に大きめのテレビを持ってきた担任はおもむろにカーテンを閉め始めた。
ただでさえ日のあたらない教室がカーテンを閉めることでムードを変えるほどの暗さになった。
「せっかくだから雰囲気出さなきゃね」
男子5人に雰囲気も何もないだろうと思っていた。
そしてDVDをセットし担任は
「今この校舎あんたたちだけだからね」と言い去っていった。
何の報告だよと思いながらDVDを再生する。
ご存じの方もいるかと思うがこの『ブレアウィッチプロジェクト』
ゴリゴリのホラー映画である。
これまで見たことのあるような日本の心霊ホラーとは一線を画す緊迫感
フィクションだと分かっていても引き込まれる臨場感
1時間半後僕らは自然と早足になりながら担任のもとへDVDを返しに行った。
担任は相変わらずにやにやしながら
「面白かったでしょ」と嬉しそうだった。
帰り道はもう薄暗く、僕らはふざけてさっき見た映画のシーンをマネしたりしていた。
その途中の公園を通った時のこと、山を背に木々に囲まれた公園はブレアの森似ていた。
友人がおもむろに
「ジョーーーーーッシュ!!」と叫んだ。
映画のシーンを真似たのだが、なぜか誰一人として笑わなかった。
叫んだ本人は誰もリアクションしないことを不思議に思っていた。
叫んだ友人以外の4人ははっきりと聞こえていたんだ。
「あははははははははははははは」
友人の叫びにかぶせるように大声で笑う女の人の声が。
しかもその声は山の奥から聞こえてきた。
僕だったかもしれないし、そうじゃなかったかもしれない。
誰が走り出したかは覚えていないが、気が付いたら全員その場からダッシュしていた。
笑いなしのマジダッシュ。
その夜はいつ訪れるか分からない魔女におびえながら眠った。
あれからブレアウィッチは見ていない。でもここまで強烈に覚えているということは僕はホラー好きなのかもしれない。
よし、今月映画館で見るのは『死霊館』にしようかな。
それよりも不思議なんだが、あの日5人でいたのは覚えているのだが
僕を含めた4人はすぐ思い出せるのにあとの一人が全く思い出せないんだ。
「ジョーーーッシュ」と叫んだあいつはいったい誰だったんだろう。